いつか目的地へ

ゴールははるか遠く、霞んで見えない。その道のりを思うと、怖じ気づきそうになる。だが、一歩ずつ進もう。後に振り返れば、恐れていたほど道はきつくなかったと感じるはずだ。

協奏曲に組曲、そして歌劇。目の前に積み重なったオーケストラスコアの数々は、六法全書よりも分厚く、それらを読み解こうとする私を撥ねつけるほどの威厳を放っています。

法と比較するのは不謹慎かもしれませんが、真に理解したと言うためには、どこまでも深く掘り下げて探求しなければならないところには共通点があります。

これらを読み解くがライフワークと言えれば、人生を通じてじっくりと取り組めるのですが、山積みになったスコアは、すべて9月中にご披露することになっている演目です。急ピッチで編曲を進め、少しでも完成度の高い演奏を目指さなければなりません。

正直、食事や睡眠の時間どころか、まばたきするのすら勿体ないという気持ちです。1ページめくっても、残りはまだまだ。先を考えると怖くなりますが、中盤まで粘れば、残り半分は楽しく進められるはずです。それでは早速、音楽の世界に戻ります。