にいがた音楽鑑賞会

11月21日は、にいがた音楽鑑賞会の例会があり、ピアニストの米津真浩さんとともにお招きを受けて演奏しました。

会場は大好きな「りゅーとぴあ」コンサートホール!

崔岩光さんと内山信吾さんの歌劇「椿姫」のハイライトで、初めてこのホールで演奏したのが2003年のことですから、もう20年以上前になるのですが、つい先日のように思い出されます。

そして2016年にはコール・トゥッティの10周年記念コンサートで、カール・ジェンキンスのスターバト・マーテルを弾かせてもらい、過去最高に気持ちよかったステージのひとつとして大切な思い出になっています。

そして今回は、米津さんとのラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番を弾けるという幸せ!待ちに待ったという気持ちで新幹線に乗り込みました。

米津さんはスケジュールの都合で当日入りとなり、私は両親とマネジャーを伴い4人で前日に新潟へ。初の新潟訪問となる父のために超短縮版の市内観光をしたのですが、子どもの頃を新潟で過ごした母には懐かしい思い出の地だけに、会話も弾み、久しぶりに快活な母を見て、私は感無量でした。

当日は両親をホテルに残して会場入り。東京からエレクトーンを運んでくれた東京労音のマキさんは、余裕を見て午前3時に出発したのだとか。にもかかわらず、いつも通りキリッとした姿勢で出演者を出迎えてくれる心意気に心打たれます。

ステージではピアノ調律中。その妨げにならないよう、忍者のように無音でエレクトーンを設置。調律の仕上がりを待って、エレクトーンのサウンドチェック。まったく問題もなく、あっという間に準備が整いました。

ちょうどその頃に米津さんが到着。若いとはいえ、連日の活躍で相当に疲れているでしょうに、荷物を置くなりすぐにリハーサルです。ラフマニノフの2番は、今年に入って広島でダイジェスト版をやりましたが、全楽章は久しぶり。それでも、互いの呼吸を知り尽くした仲なので、まるで昨日も本番を共にしたようにぴったりでした。

残り時間は米津さんのソロと調律の微調整に注ぎ、エレクトーンソロを通すことはできませんでしたが、ラフマニノフを通せたので満足です。

本番はまず米津さんのソロから。今回はオールショパンプログラムで華麗に弾いてくれました。ショピナータはドューセの作品ですが、モチーフはショパンの作ですので、ショパン尽くしに違いはありません。やはり私は繊細なピアニッシモに心奪われました。

米津さんのソロ終わりで、ふたりでトーク。米津さんと顔を合わせるのも半年ぶりという感じなので、リアルにお久しぶりトークに。続いてエレクトーンソロを4曲。21年前にも弾いたボレロで締めました。

休憩後はコンチェルトです。響きのよい空間で思いっきり弾く心地よさは格別。40分があっと言う間でした。アンコールはそれぞれのソロでということになり、米津さんがノクターンの2番を弾きました。そのあまりの美しさに、この余韻のままお開きにするべきだと強く思い、私は弾くことをしませんでした。本来なら感謝を込めて1曲お届けすべきところでしたので、ご期待くださった方々にはお詫びいたします。

お集まりのお客様は、にいがた音楽鑑賞会の会員の皆さまです。演奏者の心を開き、気持ちよく弾かせてくれた会員の皆さまに感謝いたします。両親も大満足。よい旅となりました。

↑写真:上田海斗

One thought on “にいがた音楽鑑賞会”

  1. 本当に息がぴったりの素敵なラフマニノフのコンチェルトでした〜✨✨✨✨
    個人的にりゅーとぴあはいつか行ってみたいホールでしたので、素敵なホールでおふたりの演奏を聴くことができ、夢のような時間でした
    また、どこかでお二人の演奏をお聴きできるのを楽しみにしております!!

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