メイクアップ

トータルにコオーディネートされたイベントでのステージパフォーマンスに際し、上田美江子先生のチームにメイクアップを施してもらった時のこと。

素顔で椅子に座り鏡を見た時、ずいぶん疲れてひどい表情だなと実感。目は充血し、全体的に生気がなく、まるで市場の魚です。

これじゃ、いくら最高のメイクチームでもお手上げだろうと、早くも諦めムードだったのですが、あれよあれよといううちに大変身させてもらいました。

自分が変わっていくことも面白く感じましたが、それより何より、プロの仕事ぶりというものに、大きく鼓舞されたのだと思います。

化粧下地ひとつにしても、時間をかけて丁寧に塗り込まれ、誰も目を留めないような細部でも決して手を抜かず、キラリと光る真剣な眼差しで向き合ってくれました。

いつしか自分の目にも光が宿り、演奏に向かう心構えもバッチリ。美しく設計されたステージパフォーマンスの一部を成すにあたり、自信を持つことができました。メイクの力はすごい。