山口でのふたつのコンサートレビュー

今日は山口でとても充実したいい一日を過ごしました。

まず午前中は山口芸短でふたりの学生さんに稽古をつけました。
ふたりとも演奏会を控えていて、その最終仕上げが目的でしたが、できることならば、その一曲だけに役立つことではなく、それぞれの特徴をふまえて、自身の演奏が一層よいものになるよう、適切なアドバイスをしたいと考えました。

それぞれに偉大なピアノコンチェルトを選び、見事な編曲と演奏を披露してくれ、レベルの高さに驚きました。そしてヒントやアイデアを示すごとに、しっかりと飲み込んで演奏に反映させる能力にも感心しました。将来が楽しみな才能です。

そんな彼らに、充実した活躍の場を残せるよう、私ももっと頑張らなくてはと思いを新たにしました。
まずは、目前の演奏会で生き生きとした演奏ができるよう願っています。

午後からは特別講義でした。
学生さんたちは試験中にもかかわらず、大勢集まってくれたのが嬉しかったです。
そして県内の一般のお客様にも多数ご来場いただきました。

いつものコンサートとは違い、音楽とどう向き合うかや、音楽の才能を与えられた者として果たすべきものは何かなど、ちょっとヘビーな話題にも触れながら進めました。

こんな話をしたら嫌われるかも、、、と思うこともありましたが、私は人気者になるためにここに来たのではなく、学生さんたちに自分の人生と音楽について深く考える機会を持ってもらいたかったので、リスクを恐れずあえて触れた話題もありました。長時間耳を傾けてくれ、とてもありがたかったです。

そして夜はくつろいだムードでのコンサートでした。
おいしいイタリアンでおなかも満足したところで、演奏スタート。
おひとりおひとりのためにプライベートに演奏しているような気分で弾かせてもらいました。

PAYSANはイタリアンなので、イタリアの曲をたくさん弾きました。

この会を短期間で企画して実現してくれた山口のファンの皆様。
その行動力と情熱には本当に脱帽です。

たくさんの方々に支えていただき、いいコンサートができました。