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ゴルフ場的ホテル

その名の通り鹿児島空港の目の前にあるかごしま空港ホテルは、ゴルフ場を経営している会社のホテル。明るく南国風のロビーや、サウナを備えた大浴場など、ゴルフコースやクラブハウスこそないが、カントリークラブとの共通点が多い。

1階ロビーは2層吹きぬけ。フロント係は折り目正しいサービスをしており、黒服の男がロビーや正面玄関で客の対応に当たっている。エントランス脇にはゴルフバッグ専用の置き場が設けられており、ここを拠点にゴルフコンペをする法人利用も多いと見受けられる。

客室へ向かうエレベータは2基。いずれも古く、カゴの中がとても狭い。男だと3人一緒に乗るのは不快感があるといった広さだ。客室があるのは3階から8階。客室階廊下はレトロな雰囲気。羽田東急ホテルを思い出す。

客室はツインとシングルが中心。空港側には、ツインとシングルが交互に並んでいる。客室扉も古く、ガタついているものもあれば、鍵の操作に苦労するものもある。静かに閉めようにも、思い切り押し込まないと閉まらないので、どの部屋もドタンバタンと騒々しい。

ツインルームは窓ふたつ。奥行きはさほどなく、正方形に近いような印象があるが、実際は横幅より奥行きの方がありそうだ。窓はわずかに開閉可能。

ベッドは105センチ幅が2台。窓と壁に挟まれて窮屈そうな配置だ。ベッドボードはなく、枕の上はちょっとした棚になっている。小さな桜島の絵が鹿児島旅情を感じさせる。

デスクはカウンター式。大きなミラーとブラケットライトが印象的だ。テレビはデスクの脇にあり、その下には空の冷蔵庫がある。デスクとベッドの間には、ふたつのイスと小さなテーブルがあり、デスクを利用する場合には、このイスの向きを変えて使う。

また、デスク下の窪みにイスをふたつとも収納すれば、エキストラベッドを入れるスペースが生まれる。コンパクトな空間を無駄なく使う工夫だ。窓からは鹿児島空港を一望。離発着する飛行機もよく見える。離島へのプロペラ機が多いのも鹿児島空港ならでは。

バスルームは濃いブラウンとベージュを使った珍しいデザイン。昔は落ち着いた色合いだと感じられたかもしれない。タオルは大小2枚ずつ。シャワーの水圧は強力で心地よい。ただ、バスタブ脇のシャンプーディスペンサーの位置が悪く、シャワーを浴びながら、何度も肘をぶつけた。

ロビー階にあるサウナバスは昔風。受付にはおばちゃんがいて、ゆったりとした休憩コーナーもある。夜は男女入れ替え制。このバスは温泉ではないが、温泉入浴を希望する場合には、1日1便ラムネ温泉への無料送迎を行っているので、利用するといい。

朝食は1階レストランで、ブッフェが1,000円。和洋あるが、郷土色のある和食が充実。だが、1,000円分食べようと思うと容易でない。コーヒーはあまりおいしくなかった。ヨーグルトは生クリームのような味。

出発時は、空港までホテルのバンで送ってくれた。近いとは言え、荷物を持って歩くには、やや遠い。かといってタクシーを呼ぶ距離でもない。そんな半端な距離には、送迎が特にありがたい。

OFFICIAL WEBSITE

かごしま空港ホテル

このホテルに関する過去のレビュー

初登場のため、過去のレビューはありません。