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竜宮の郷 Twin Room

 
Ryugunosato 2010.11.21(日)
鹿児島県薩摩川内市 楽-2

下甑島

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静かな漁港をのぞむ宿


東京から11時間。飛行機や船を乗り継ぎ、はるばる下甑島へとやって来た。到着したのは陽が落ちてからで、港から宿までは島に3台しかないタクシーに分乗して向かった。

宿は竜宮の郷。おとぎ話に出てくるようなのどかな島にふさわしい、小さな宿である。ホテルと名乗らず、離島体験宿泊施設としてるところからも、素朴な島の暮らしに溶け込んだ施設であることがうかがえる。と同時に、下甑の迎賓館でもあるようだ。

裏には濃い緑が、そして目の前には海が広がるが、他の宿泊客に出会うこともなければ、外を歩いてもごくたまに漁師を見かける程度。とにかく人の喧騒とは無縁の場所である。

外観

ロビーはリノリウムの床に蛍光灯の照明と、さっぱりとした造り。ソファやテレビ、ゲーム機などがあり、この地域ではここが最も「賑やか」な場所だと思われる。フロントの係とは3日間の滞在ですっかり顔馴染みとなった。

ロビー

客室は洋室6室に和室7室の計13室。いずれも2階にあり、一部はオーシャンビュー。また、研修室も宿泊に利用することができ、その場合は最大で84名が宿泊できるという。

客室階廊下

今回利用したのは洋室のツインルーム。どうやらツインは1室しかないらしい。ドアを入ると置き家具のクローゼットとデスクがあり、その奥にベッドが両サイドに分かれて置かれているというシンプルな客室だ。

窓側から入口を見る

窓から海を望むことはできないが、裏山の緑が見える。ベッドは窓を隔てて左右に寄せてあり、雰囲気的にはツインというより、デュアルなシングルという感じで、寄宿舎の相部屋にも見える。ブラケットやナイトテーブル、ナイトスタンド、コンセントもシンメトリーに設けられている。

入口から窓側を見る

ベッドはシングルサイズ。ブルーの柄入りスプレッドがレトロだ。左右どちらのベッドを使うか迷ったが、ほぼ三方向を壁に囲まれた左側のベッドの方が落ち着くような気がした。

ベッド

右側のベッドの足元にはデスクがある。湯の入ったポット、灰皿、電話、案内などが置かれ、空きスペースはほとんどない。液晶テレビだけがこの部屋で唯一21世紀を感じさせる。

デスク

バスルームはシンプルなユニット形式。旧型だが、清潔感に不足はなく、洗浄機能付き便座も備わっている。バスアメニティは最低限の品揃えだ。

バスルーム

宿泊客は大浴場を利用できる。温泉ではないが、こしき海洋深層水を使っているとのこと。大きな湯船をひとり占めできるのは気分爽快。

大浴場

食事は朝夕ともに食堂で提供される。内容は宿にお任せ。島で獲れた魚を中心に、素朴で家庭的な料理が並ぶ。

食堂

なんら特別なものも立派なものもないが、気取りは一切必要なく、気ままに過ごす時間が心地よかった。のどかな島で、ひがないちにち釣りをしたり、知る人のいない町をふらりと歩いたり、自分と向き合うための旅には絶好の目的地といえるだろう。

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竜宮の郷

このホテルに関する過去のレビュー

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