ホテルグリーンパーク津 Queen Economy Room

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明るすぎるロビー

ホテルに到着したのは23時半。落ち着いた雰囲気と風格を持つ寿司店で舌鼓を打ち、ポルシェでホテルまで送ってもらい、まだ夢見心地でいたにもかかわらず、ホテルロビーの無粋な明るさに、夢は一気に砕け散った。

広いロビーは2層吹き抜けになっている。この空間は入居するホテルの質に合わせて設計されたというより、先に建物ありきの感が強い。それなりに立派であるにもかかわらず、センスの悪さだけが浮き彫りになっているところも、いかにも公共施設的である。

利用した客室は18平米のクイーンエコノミールーム。このタイプは全6室しかない。スタンダードなシングルルームやダブルルームは15平米なので、ゆとり二割増しで料金は231円増しと、比較的お買い得な部屋である。

クイーンエコノミールームがあるのは13階から18階までの客室階のコーナー部分。各階1室のみで、すべて山側向きだ。

扉を入ると引き戸のクローゼットとバスルームのドアがあり、その奥にまず大きなカウチソファが目に入る。部屋のコーナーに収まったカウチソファはテカテカとしたファブリックを使い、他の家具とは色調も異なるので、部屋の中で浮いている。

ベッドは160センチ幅。ベージュの寝具にシーツを一枚あてがったメイキング。マットレスは硬いが、枕は折り畳み式のユニークなもの。ベッドボードの光沢のある木目が、落ち着きを醸している。ベッドと窓はさほど離れておらず、やや冷気が伝わってくる。カーテンの丈が短く、いまひとつ格好がよくない。

デスクユニットはスタンダードルームと同等と思われる。狭い部屋でも機能的に使えるよう、コンパクトな中に多くを集約している感じだ。椅子はキャスター付き。ミラー脇のブラケットが印象的だ。室内照明は天井のシーリングに頼っているが、ムードに欠ける。

バスルームは簡素だが清潔。アメニティやタオル類はビジネスホテルの域を出ず、珍しいものや気の利いたものはない。

客室からの眺めは悪くない。他に高層ビルがなく、視界を遮られないために、遠くまで見通しが聞く。それだけでなく、山側の客室からなら、津駅を見下ろすことができ、ユニークな車体を眺められる。海側からなら、街の向こうに海原も見える。

客室階廊下は、一本の長い直線。途中にズボンプレッサーが置かれている。廊下の内装は簡素だが、客室ドアはやや立派に見える。

朝食は1階「ル・ベール」で、ブッフェが1,000円。一列に並んで取るようにと案内している時点で終わっている。朝カレーなど庶民的な内容。サービスらしいサービスは皆無。単に食べ物を並べただけで、ホテルブレックファストのイメージとは程遠い。

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ホテルグリーンパーク津

このホテルに関する過去のレビュー

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