プラザホテルアネックス横手 Single Room  
Plaza Hotel Annax Yokote
2009.09.16(水)
秋田県横手市
哀-2

 
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JR横手駅前にあるホテルプラザには温浴施設が併設されている。本館にはユニークなガーデンや、そのガーデンを見渡すティーラウンジ、土産物を扱う売店などがあり、増築されたアネックス部分に新しいフロントが設けられている。宿泊も日帰り入浴も、このフロントで対応しており、明るく活気がある印象だ。

客室は2階から6階まで。今回用意されたのは6階のシングルルームだった。面積は16平米程度だろうか。まだ新しさが感じられ、隅々まで清潔だ。前日までの湯沢グランドホテルに比べると、モダンでシンプルかつ機能的な内装だが、家具の質感は湯沢の方が高い。

細長い客室にあるのは、厚手のマットレスとデュベカバー仕上げの寝具を使ったベッド、クローゼット、デスクユニット、ユニット形式のバスルームのみ。空のミニ冷蔵庫はクローゼット内に置き、デスクの形状もスペースを有効に使えるよう工夫されている。上下ワッフル地のナイトウエアも快適だ。

しかし、室内は殺風景で、何かの研修施設のよう。うるおいや華やぎとは無縁の雰囲気だ。客室はこうしたシングルルームの他に、バルコニー付きのツインルームや、露天風呂付きのスペシャルルームも備え、ビジネス客だけでなく、シティリゾートとしてのニーズも考えているようだが、部屋だけ整えても、全館の雰囲気やサービスレベルがそれに対応していない。

温浴施設はアネックスの7階と8階にまたがって設けられている。宿泊客は無料で利用できるが、健康ランド的なムードが濃く、利用者も多いようだったので、結局行かず終いだった。

最も困惑したのが食事。ホテルのレストランは7階にあるのだが、そこを利用するにも、靴をロッカーに入れ、そのキーを預けて、温浴施設用のリストバンドを受け取るという手順が必要で、面倒に感じられた。

そこまでして入ったレストランだが、行ってみればただの健康ランドの休憩処という趣き。風呂上がりにビール片手につまみをという雰囲気で、他の客は全員浴衣姿だった。少ないメニューの中から親子丼を注文。それが出てくるまで30分を要し、サービスも含めて何もかも滞りがちだった。

料理が手ごろな値段なのはまだしも、コーヒーは500円と立派なプライス。仕方なく注文したのだが、これなら100円でも高いと思わせるものだった。

朝食も同じ店で提供されたが、特にパンの味がひどかった。まさか日本国内にこれほど質の低いパンがあるとは知らなかったので、ちょっとしたカルチャーショックだった。

 
清潔でさっぱりとした客室 西日が入り暖かかった デスクユニット

バスルーム バスアメニティ コンサートでもらった花を飾ってみた

窓からの眺め 夕刻には鳥たちが集まる アネックスの外観

本館のティーラウンジ 本館の立派な中庭 こちらも中庭

 プラザホテルアネックス横手(公式サイト)
 以前のレビューはこちら→ 初登場

 


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