大宮の迎賓館
2007.11.24(土)
パレスホテル大宮 Standard Single Room
Palace Hotel Omiya
楽-2

外観 大宮は、東北・上越新幹線の分岐点として都心へのゲートウェー的な役割を持っているだけでなく、埼玉県を代表する大きな街であるにもかかわらず、まともなホテルが非常に少なく、パレスホテル大宮がこの地域で最高級のホテルである。

大宮駅からぺデストリアンデッキを経由してアクセスでき、ホテル2階にある小さなエントランスから館内に入れる。ロビーは吹き抜けになっており、天井には2基のシャンデリアが下がり、華やかな雰囲気。フロントのある1階へはエスカレータが利用できる。

フロントはロビーの中央に面しており、カウンター自体はとても小さいのだが、4人の係が立っており、スムーズに手続きが進んだ。周囲を見ると、正面玄関には2名のベルボーイとマネジャーが立っているし、クロークもしっかりしている。もっとコミュニティホテル的なのかと思っていたが、サービス体制は本格的。

同じフロアにロビーラウンジ、コーヒーショップ、フレンチダイニングもある。この立地でフレンチダイニング「クラウンレストラン」を維持しているのは立派だ。2階には日本料理、中国料理、そしてメインバーがあるなど、レストランは充実しているし、宴会場に至っては1,500名収容のボールルームをはじめ、19もの会場を持っている。これだけ設備が充実していることを考えると、ロビーなどのパブリックスペースはこぢんまりとし過ぎているようにも感じられる。

客室は全部で204室。ホテル棟はユニークな外観をしており、下部が空洞で、その下が広場になっている。先端部は大きく半円を描いており、その部分には曲線が印象的なコーナーダブルなどの客室がある。直線部には、15平米のシングル-18平米のダブル-また15平米のシングルという3室1組が繰り返し配置される側と、24平米のツインがずらりと並ぶ側で構成される。他にスイートや和室もあり、客室のバラエティは豊富だ。5階から13階までが客室で、奇数フロアが赤、偶数フロアが青を基調としている。どちらかというと赤の方がいい感じで、青は暗い印象だ。

エレベータは2基で、エレベータホールには新聞が用意され、自由に部屋に持ち帰れるようになっている。今回アサインされたのは青いフロアの一番手前にあるシングルルーム。「15平米というのはこんなに狭かったっけ?」というのが第一印象だった。とにかく窮屈だ。

入口付近にはミラー張りの折戸のクローゼットがあるが、奥行きがほとんどなく、ハンガーは横向きに収納する。居室にはデスクユニット、120センチ幅ベッド、テーブルを兼ねた3段チェストとイスがあるのだが、どれも大きいサイズでもないのに、ひしめき合っているように見える。デスクは一方がラウンドになっており、正面にはちょっと立派なミラーとブラケットがある。デスクサイドには14インチという小さな液晶テレビが載るが、ディスカバリーチャンネルが見られるのが救い。その下には引き抜き式の冷蔵庫があり、持込スペースはペットボトルが1本入るだけしかない。

ベッドは古いマットレスを使っているが、寝具はデュベカバーとスローケットでメイクされている。天井高は260センチで、窓はハーフミラー。照明はスタンドとブラケット、ナイトランプのみだが、十分に明るい。LANはモデム貸し出し式で1泊525円。ルームサービスも営業しているし、フィットネスクラブも1回525円で利用可能だ。

バスルームは120×160センチのユニット。2平米に満たない空間は、くつろぐには窮屈だが、湯はよく出るし、清潔感に申し分なかった。タオルは3サイズが1枚ずつで、アメニティは資生堂スーパーマイルドなどだが、どのアメニティにもロゴがないのが味気なく感じられた。室内のインテリアは80年代後半のテイストだが、質感は悪くなく、狭いながらも、高級ホテルに泊まっているという実感は得られる。

夕食はカフェレストラン「パルテール」の週末限定ディナーブッフェを利用した。通常2,400円だが、宿泊客は2,000円でOK。サービスも高い水準を保っており、値段以上の価値が感じられた。客室を清掃する係たちも、廊下で喋ったりすることなく静かに作業をしており、好感が持てた。

 
シングルルーム ベッド クローゼット

クローゼットの折戸はミラー張り デスクユニット シッティングスペース

バスルーム アメニティ 窓からの景色

ロビーのシャンデリア ロビーを見下ろす フロントカウンター前

 
パレスホテル大宮


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