朝食に見るホテルの質
2006.11.25(土)
東京第一ホテル錦 Deluxe Twin Room
Tokyo Dai-ichi Hotel Nishiki
哀-2

クリスマスの装飾が施されたフロント前 表通りは週末の賑わいを見せており、ホテルに入ってからもその賑やかさは消えなかった。正面玄関の脇には、なめらかプリンで有名になった「パステル」が入居し、肝心なホテルエントランスよりも目立った存在になっている。ロビーは玄関からまっすぐ進んだ奥の方にあり、団体客のチェックインで混雑していた。

しかし、それほど待たされることなくチェックインが済んだ。それはいいのだが、この日は荷物が多く、できることならば運ぶのを手伝って欲しかった。誰かが気を利かせて「お手伝いしましょうか?」と声を掛けてくれないかと期待したが、スタッフたちは全員無関心だった。自分がやるべきこと以外には、興味すらないという感じに。

この日の客室は、客室階としては最上階にあたる10階のデラックスツインルーム。34.4平米の面積があり、横にワイドな造りになった、シングルルーム2室分の客室だ。11階には宴会場があるので、やや足音が気になることがあったものの、深夜は静かだった。客室の天井高は250センチ。窓は2面あるのだが、ワイヤーの入ったガラスを使っている上に、周囲には同程度の高さがある建物がひしめいているため、開放的な眺めというわけにはいかない。それでも、窓の外が隣のビルの壁になっている低層階よりはずっとマシだった。

部屋に入ると、廊下に沿ってバスルームの扉とクローゼットがあり、その奥がリビングコーナーになっている。ミニバー、チェスト、デスクが並び、部屋のコーナー部分に1台目のテレビがある。シッティングスペースには、コーナーになったベンチソファとアームチェアがあり、なんとなくカラオケボックスを思わせる。その更に奥がベッドスペースで、120センチ幅ベッドが2台並び、バスルームの背に当たる部分に3面鏡のドレッサーと2台目の小さなテレビが置いてある。

インテリアはダークブラウンの家具と、ヨーロピアン調の額装やベッドスプレッドが、テイストを濃くしているものの、それほど華やかさを感じないのは、地味なソファ生地やカーペットによるものと思われる。シーツは粗く、寝具にも妙な臭いが染み付いているなど、居心地については満足できなかった。また、いろいろなところに粗雑な工事をした跡が見受けられ、それが一層質感を低くしている。バスルームは3.2平米のユニットバスで、壁にはペイズリー柄のタイルを使っている。タオルは3サイズが2枚ずつ、アメニティは比較的よく揃えている。

このホテルは直営レストランを持たず、朝食に対応できるテナントもないため、2階の宴会場「ブリランテ」にてブッフェスタイルの朝食を提供している。通常は1,365円だが、チェックイン時に前売りチケットを購入すれば1,155円で利用できる。宴会場の内装は華やかだが、料理はひどかった。びちゃびちゃのスクランブルエッグや、カチコチのボイルエッグ、まずいコーヒーなど、一日のスタートを気持ちよく切りたい人にはオススメできない。サービスは下げ物オンリーなのに、やたら人数が多いというのも無駄な気がした。

 
ベッド前からリビングを見る デスクの前からベッド方向を見る ベッドからソファと仕切りを見る

120センチ幅ベッド ベッドの前にはドレッサーと2台目のテレビ ベッドの奥から窓を見る

ベッド奥からリビング方向を見る ベイシンとトイレ 160センチ長のバスタブ

 
東京第一ホテル錦 031008 050712


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