ゴールで揺れた
2006.06.12(月)
ホテルグランパシフィックメリディアン Luxury Twin Room
Le Meridien Grand Pcific Tokyo
哀-2

アトリウムの外観 正面玄関に到着すると、ドアガールやベルアテンダントが元気に出迎え、「お泊りでいらっしゃいますか?」と積極的に声を掛けてくれる。泊まりだと答え、フロントまで荷物を持って案内してくれるのかと思いきや、「チェックインの手続きは14時半頃からになるので、お荷物を預かります。」と、フロントへ行くことを制止しようとする。時刻は14時20分。あと10分程度のことで、つべこべ言わないでほしい。

だが、そうは口にせず、「とりあえずフロントに行かせてください」と頼んで、スターウッド・プリファード・ゲストのゴールド・プラチナメンバー専用カウンターへと向かった。カウンターに立っていたのは、見習いの係だったが、そのままスムーズにチェックインが行われ、すんなりとルームキーが渡された。案内は断り、自ら部屋へ向かうことにした。

部屋に入ると、カーテンが閉じられており、室内は真っ暗だった。しかも、空調が停止しており、暑苦しいだけでなく、むさ苦しい臭いが充満していた。センチュリーハイアット東京も、これと同じスタイルだ。エネルギーの節約になるのかもしれないが、部屋に入った時の第一印象が悪化することは否めない。エントランスでの第一印象といい、部屋での第一印象といい、マイナスポイント続きだ。

今回の客室は、50平米のラグジュアリールーム。残念ながらレインボーブリッジ越しに都心を眺められる向きではないが、それでも首都高速の東京湾トンネルに車が吸い込まれてゆく様子や、羽田に着陸する飛行機が間近を通過するなど、都会的で躍動感溢れる景観が楽しめる。ただ、高層階であっても、首都高速の騒音は、それなりに覚悟しなければならない。

室内は明るい色調のインテリアでコーディネートされ、エレガントなシャンデリアが印象的だ。寝具は真っ白なデュベカバーで仕上げるようになり、一層明るい感じになった。テレビは新たに37インチの大型を導入。地上デジタルにも対応し、クリアな画像が楽しめるが、チャンネルは少ないので、更なる充実が望まれる。この日、ワールドカップで日本がゴールを決めた瞬間、一瞬だけホテルがグラリと揺れた。

バスルームは約8.5平米の面積があり、とてもゆったりとしている。フレンチドアの内側には、バスローブが掛けてあり、ベイシントップにはグリーンの大理石を使った。壁はタイル張りで、バスタブの周囲と床は大理石風だが、手触りから察するところ、どうやら人造石のようだ。シャワーの水圧は強力で、アメニティも充実している。しかし、すべてのタオルがくたびれ気味なのが残念だった。バスルームを出たところには、独立したドレッサーが設置されている。

27階にあるクラブラウンジも改装された。以前はビジネスコーナーとして仕切られていた部分の壁を取り払い、ラウンジ部分を1.5倍の広さにした。セルフサービスではなく、ドリンクも係がサービスするスタイル。飲み物とともに、スイーツやオードブルなどが、一皿に盛り付けられて提供される。

フィットネスクラブはアトリウムの3階にあって、部屋から行くにはちょっと遠い。だが、設備はなかなか魅力的だ。開放感のあるロッカールーム、スチームサウナやジャクージを併設したリゾート風の20メートル屋内プール、石造りのバスルームや窓のあるドライサウナなど、全体的に広々として明るいクラブだ。

姉妹ホテルである品川のパシフィックと規模的には大差ないが、こちらの方がぐっとリゾート風の造りになっており、客層にも違いがある。設備が新しくバスルームが広いなど、こちらの方が魅力的な部分が多いものの、ビジネスでの利用には立地的に不利だ。両者のいいとこ取りをしたら、実にいいホテルになりそうだが、そうもいくまい。

 
幅に余裕があるラグジュアリールーム 寝具も一新された テレビは37インチ

フレンチドアに下がるバスローブ ベイシンとシャワーブース バスタブの周囲に余裕の空間がある

ホテル外観 クラブラウンジ ラウンジで提供されたコーヒーとオレンジゼリー

ロビー フロントカウンター いたるところにシャンデリアが下がっている

 
ホテルグランパシフィックメリディアン 991216 001112 011226 031112


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