癒されないヒーリングルーム
2006.02.05(日)
渋谷エクセルホテル東急 Deluxe Twin Room
Shibuya Excel Hotel Tokyu
哀-4

シブヤの夕暮れ チェックイン時、フロントには行列ができて混み合っていた。そして、その列はなかなか進まなかった。どうなっているのかと思い様子をうかがってみても、特段変わったことはなく、単に一組ごとに要する時間が長引いているだけだった。カウンターの脇には、団体客のものと思われる多数のスーツケースが山積みにされている。ロビーのソファを見れば、学生服姿の高校生がテキストをじっと見入っている。それも1人ではなく、何人もだ。受験のためにこのホテルに泊まっている学生も多いようだ。駅に近くて便利な立地だが、それだけに気を散らす要素も少なくない。もう少し落ち着きのあるホテルを選んだ方がいいような気もするが。やっと順番が回ってきたが、担当した係は荒削りのサービスで、なんとなくツッパッたような態度だった。

客室は15階のヒーリングフロアにある40平米のデラックスルーム。ヒーリングフロアだというのに、なんと全室喫煙可能だ。エレベータホールに着いた時から、タバコの臭いが気になったが、部屋に入ると一層強烈に鼻を突いた。ファブリック類に染み込んでいる臭いは、簡単には取り去れない。アロマポットなども用意されてるが、そんなものでマスキングできるレベルではなかった。

ヒーリングフロアには専用のアイテムがいくつか用意されているが、その多くは別途料金が必要だとわかってびっくり。アロマオイルは500円、CDレンタルは300円、ハーブティーバッグは50円、バスハーブは100円という具合。有料にするのならフロア専用アイテムにせず、全館で販売すればいいのに。他に、CD・MDコンボ、絵本の用意があるが、それらはただでさえ小さいデスクの上に置かれていて、デスクとしての用途を果たせなくしている。もっと工夫が必要だ。

客室のメンテナンス状況は劣悪だった。清掃もいい加減で、あちこちが汚れている。アロマポットは酸化したオイルの汚れで元の姿がわからないほどで、引き出しの中やマグカップ、テーブルの上、電話機など、触りたくもないくらい汚い。そして、客室全体から滲み出る薄汚れた雰囲気。家具もボロボロ。客にも従業員にも大切に扱われることのない備品たちが、本当にかわいそうだ。

ベッドは115センチ幅2台と、スタンダードツインのベッドよりも狭い。窓は2面あって、渋谷の街並みを望めるが、喧騒が伝わってくるので、静かに過ごしたい人には向いていない。バスルームは5平米弱の広さがあり、洗い場を設けている。トイレは完全に独立しており、ジュニアスイート的なレイアウトだ。使い勝手がいいだけに、質感のなさとメンテナンスの悪さが非常に残念。

 
リビングスペースからベッドを見る ベッドからリビングスペースを見る 窓の間には小さなデスク

アウトベイシン 洗い場を設けたバスルーム 独立したトイレ

窓から見るシブヤ フロントロビー ロビーのソファ

 
渋谷エクセルホテル東急 000413 010324 040104


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