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2005.07.23.(土)

浦安ブライトンホテル Room Danran
Urayasu Brighton Hotel
楽-3 風変わりな部屋
ステップの照明が面白い
浦安ブライトンホテルは、改装の度に既成概念を打ち破った新しいタイプの客室を完成させ、そのユニークさはすでによく知られるようになった。客室が新しいだけではなく、好みの客室をルームナンバー指定で予約できるオンライン予約システムなど、「何か面白そう」と興味を引くアイデアを出すのが得意なホテルだ。サイトで使われている言葉の表現も、「ホテルでございます」といったかしこまった硬さはなく、ギリギリの線まで等身大で、ぽわーんとしたソフトなイメージを打ち出している。

今回利用したルームだんらんは、そのままゴロンと横になれるというフローリング仕上げのステップで上がる高い床が最大の特徴だ。42平米というゆとりの面積は、既存の標準客室から受け継いでおり、バスルームにはまったく手を加えなかったが、居室はかなり気合いを入れて改装している。

居室のほぼ半分を艶やかで美しいフリーリングで仕上げ、そこに直接マットレスを置いて、真っ白いベッドリネンで丁寧にベッドメイクされている。これは「ドリームジャーニーベッド」と名付けられ、低反発素材を使ったマットレスや枕に、軽やかで心地よいデュベが、最高の眠りを届けてくれる。この寝心地は素晴らしかった。ナイトテーブルには読書灯があり、木のベッドボードの縁には調光可能な間接照明が埋め込まれ、室内のムード作りに役立つ。

ベッドの脇にも十分なスペースがあり、抱き枕やクッションがいくつも用意され、素足でゴロンと寝転べるようになっているのだが、板に直接寝転ぶことに慣れていないと体が痛い。また、ひとりで寝転ぶには十分なスペースでも、これが複数になると窮屈だろう。クッションは埃っぽいし、窓が汚れているなど、このフローリングの存在でより近くに感じられるようになった部分の清掃が十分ではなかった。

カーペット部分からフローリング部分へは2段のステップがあり、各ステップにも間接照明が埋め込まれている。調光可能で雰囲気はあるが、あまり実用的ではない。カーペットは染みだらけで、フローリング部分がきれいなだけに、汚れが目立った。居室の照明は演出的な器具が多く、明るさの確保は主に調光可能な天井のシーリングに頼っている。

カーペット部分には座り心地の悪いソファを中心としたシッティングエリア、小さなスツールが添えられたデスクというよりドレッサー風のユニット家具がある。作業をするには小さすぎるが、電話機はしっかり用意されている。ドレッサーとして使う場合に備え、小さなミラーもあった。テレビは液晶だが、ゆとりある室内にはあまりにも小さすぎる。ミニバーはバスルーム前の廊下に面して置かれている。

バスルームの小型テレビは取り外され、バスローブも備えていない。アメニティは充実しているとの自負があるようだが、シャンプー類はポンプ式ディスペンサーでソープなし、アイテムも京都と比べると随分と少ないなど、しょぼく感じられた。だが、海草エキスを配合したシャンプー類の品質はなかなかよい。

高層階からの眺めは魅力的だが、エレベータホールから見て右側に位置する客室ほど、パークがよく見え、目の前の高層ビルの影響を受けない。今回アサインされた客室はエレベータホールに近かったため、エレベータの音が一晩中気になった。客室の遮音性は悪いようで、上の階の騒がしさや、駅のアナウンスがよく聞こえる。

夕方に発生した震度5弱の地震の影響で、館内のエレベータは1時間以上に渡り停止した。高層階の揺れは激しく、気分が悪くなるほどだった。初めはドスンという大きな音と共に大きく放り出されるような揺れがあり、その後は緩やかな揺れと建物のきしみ音が相当長い時間続いた。だが、何ひとつ倒れたり落下したものはなかった。

寝心地が最高のベッド フローリングの木目が美しい

デスク周辺は小さめ 座り心地の悪いソファ

デスクから入口方向を見る バスルーム内から廊下を見る

窓からの眺め 夕方の室内

正面玄関 ロビーラウンジ

[浦安ブライトンホテル] 990716 040329 040423 040609

Y.K.