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2004.05.22.(土)

高輪プリンスホテル Junior Suite
Takanawa Prince Hotel
楽-3 アナログ紳士の書斎
貴賓館の中
首相もお気に入りの高輪プリンスホテルは、最上階だけ特別なデザインが施されている。外観を見ても、窓枠などが明らかに違っており、一見すれば最上階にはレストランなどがあるのではないかと想像しそうな造りだ。エレベータホールには、クラシカルなアームチェアと本物の胡蝶蘭が飾られ、ほかのフロアよりも明るい雰囲気になっている。廊下も含めて古いデザインではあるが、ここが特別なフロアであることを十分に感じさせるインテリア。スイートはこのフロアに集約されている。

今回利用したのはジュニアスイートだ。レギュラールームとはまったく異なるインテリアでコーディネートされているので、高輪プリンスホテルに滞在していることを忘れてしまうような客室だった。エントランスを入ると風変わりなコンソールとミラー、そしてシンクの付いたミニキチネットがある。

居室は横広で、ほぼ幅一杯に窓があり、正面玄関側には周囲に高い建物がないので遠くまで開けた景観が望める。半分がリビングスペース、半分がベッドスペースに当てられ、ちょっと昔の邸宅風のインテリアになっている。リビングスペースには書斎にありそうなどっしりとしたデスクが部屋の中央を向いて置かれている。その他、アームチェアやソファなど、それぞれに存在感のある家具が並ぶ。

照明器具もユニークなスタンド類に加え、天井からのダウンライトや窓際の間接照明など、大変充実している。デスクの後ろには数多い引き出しとミラーがあるが、ドレッサーとして利用できるスペースがない。クローゼットは小さく、中は妙な臭いが立ち込めていた。テレビは客室の中央にあり、ビデオデッキを備えている。LANはなく、コンセントも少ない。

ベッドは200センチ幅とワイドだが、低くて少々へたり気味。ベッドスプレッドを外すと、白いデュベカバーに包まった羽毛布団が現れる。ベッドサイドにはバスルームの入口があり、バスルーム内は大理石張りだ。ベイシンなどのデザインはリゾートホテル風で洒落ているが、照明のあたる場所が悪く、手元だけが明るくて顔が真っ暗だった。タオルは十分な数が用意されているが、タオルを掛けるフックがない。シャワーブースはなく、シャワーの水圧も低かった。アメニティはプリンスにしては非常に充実している。トイレは洗浄機能つき便座になっておらず、妙に低かった。またトイレットペーパーまでの距離が随分と遠かった。

全体的に上質な家具と凝った内装でコーディネートされているが、時代遅れの感は否めない。しかし、どこのホテルもモダンになりつつある中、クラシックルームとして貴重になるかもしれない。このホテルも近々改装に着手するが、この15階はそのままにするという。ここはネットとは無縁のアナログおじさまがよく似合うッ男性的な客室だった。

リビングからベッドを見る ベッドからリビングを見る

バスルーム バスタブとカランの位置がずれているのはなぜだろう

ワイドな窓は見晴らし抜群 外から見た最上階客室

エレベータホール 15階廊下

[高輪プリンスホテル] 011006 031229

Y.K.