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2004.04.29.(木)

三井アーバンホテル銀座 Twin Room
Mitsui Urban Hotel Ginza
哀-1 窮屈な部屋
銀座のはずれに面したファザード
銀座8丁目。並木通り沿い。なんとも響きのいい立地にあるホテルだ。かの「ロオジエ」も1ブロック先の至近距離にある。新橋駅から徒歩圏内で、周辺環境にも恵まれているため、このホテルはいつも強気なレートを崩さない。今時、平米あたり1,000円を越す料金を払うのは、よほどの高級ホテルかスイートなどを利用する場合のみで、こうしたビジネスクラスのホテルに割高な料金を払うなど、いくら立地がいいとは言え考えられないことだ。しかし、ゴールデンウィークでビジネス客が減り、いつにない手頃な価格で売られていたので、一度滞在してみることにした。

ホテルの裏側にはわずかながら駐車場も設けられているが、正面玄関には車寄せがなく、あっさりとしたエントランスだ。1階にはコンビニやコーヒーショップなどがあり、2階フロントへはエレベータか階段を利用する。ちょっとした中庭を望むフロントロビーは思ったよりも広く、一角にはロビーラウンジを備える。カウンターには4名のスタッフが立っており、チェックインはスムーズに行われた。パソコンを備えた客室があると聞いていたのでリクエストしてみたが、あいにくすべてシングルルームだとのこと。

今回は最上階の禁煙のツインがアサインされた。最上階だけ窓の幅が広いが、部屋が狭いだけにこのわずかな窓の広がりが非常に大きな意味を持っている。両脇が10センチほどだが開閉できるのもいい。蔦の絡まるフェンスと近隣に小さなビルの裏側ばかりの眺めは退屈だが、銀座の裏側を垣間見たような気になる。

室内は男性整髪料の臭いが立ちこめ、さすが新橋に近いオヤジの宿という印象。空調はセントラルでなく、各部屋に備わったものだった。面積は18平米に欠ける程度と、極めてコンパクトだ。改装が済んでいるので、今風の軽快なインテリアだが、まるで青少年の宿舎のようでもあった。シングルベッドが2台ならぶが、変に硬くて寝心地は悪い。窓際には回転するアームチェアとコーヒーテーブルを備えるが、この狭い場所に回転イスは必要ない。

テレビの下には冷蔵庫や金庫があり、脇にはズボンプレッサーが用意されている。しかし、その周辺にコンセントは見当たらない。冷蔵庫内の飲み物は高額で、1階にコンビニがあるだけに、あまり回転していないような気がする。テレビ台に続いてデスクのような場所が設けられ、スツールが添えられているが、ドレッサーにはなっても、デスクの役は果たしそうもない。かといって、ほかにデスクになる場所もないので、なにか作業をするにはここを使わざる得ないだろう。

窮屈な居室に対して、バスルームは比較的広かった。バスタブは深めだが、床が滑りやすい。アメニティはそれなりに揃い、化粧品やバスソルトなどはフロントでもらえるそうだ。今回は12,000円で泊まったが、それでも高いという印象。普段は2万円近いが、その価値は居心地の悪い客室を見る限り、どこにもない。

窓がワイドな最上階客室 硬いシングルベッドが2台並ぶ

テレビの下には冷蔵庫 これってライティングデスク?

窓からの景色 居室に比べるとゆとりのあるバスルーム

2階のフロントロビー 1階エントランスのエレベータホール

[三井アーバンホテル銀座]

Y.K.