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レストラン別インデックス

2003年11月15日

第一ホテル光が丘 Executive Room
楽-1 練馬の迎賓館
裏からの外観
到着は午後4時。正面玄関に車をつけるが、従業員の姿は見当たらなかったので、そのまま地下駐車場へと向かった。いざ荷物を持って、地下2階にある、駐車場口としては極めて立派な入口から館内へ入ろうとするも、大宴会場利用客専用との案内板が掲げられており、一瞬躊躇せざるを得なかった。しかし、他のルートに迂回すると、荷物を持った身にはえらく遠回りになってしまうので、強行突破することにした。

それにしても、ホテル利用客を駐車場エントランスから差別するとは、印象がよろしくない。だが、その入口は宴会場ホワイエに直結しており、考えの足りない設計であることも確かだ。このような看板をこしらえるくらいだから、ホワイエに並んでいる立派な調度品が、ここから盗難されることが相次いでいるのではないかと、想像ばかりが膨らんでしまった。

ロビーは披露宴に列席した人々で賑わっていたが、フロントカウンターはひっそりとしていた。大理石をふんだんに使って凝ったデザインを施し、エレガントな家具を配したロビー周辺は、なかなか上質な雰囲気。スペース的にも広々としていて、高級感のある空間に仕上がっている。流れる水が動きを与え、中央の上品な階段が、明るい照明の中によく映えている。

係のサービスにも好感が持てた。禁煙ルームを希望すると、最上階の客室をアサイン。このホテルは最上階のみ、廊下も客室も、他のフロアとは違った上質なインテリアになっている。約30平米のツインルームは、奥行きの割りに横幅が広く、通常のホテルルームと比較すると、正方形に近い形状をしている。入口部分はフローリング仕上げで、姿見とコンソールのみを配し、居住空間らしい装飾を施した。

奥の居室は、大胆な色使いのカーペットとヨーロピアンスタイルの家具を採用して、エレガントさを演出している。天井高も270センチと十分だ。しっかりとした材質のアーモアの脇には、小さくて可憐な印象のライティングデスクがあって、イングランドの田舎町を旅した時に泊まった旅籠にも似たようなものが置かれていたのを思い出し、懐かしく思った。

ベッドは105センチ幅のシングルを2台、ハリウッドスタイルに並べた。カバーを外すと、トップシーツがないので、毛布がむき出しになる。枕もひとつしかないところとあわせて、このホテルの苦しい現状を物語っているような気がした。窓際にはふたつのアームチェアが置かれ、天井のダウンライトが明るい。窓はワイドながら、眺め近隣の集合住宅が主な景観だが、眼下に緑豊かな公園が見えるのがいい。ルームサービスはなく、冷蔵庫のソフトドリンクは300円。新聞は配られず、フロントで購入する仕組み。駐車場は22時間1,000円だ。

バスルームはアウトベイシンスタイルで、ベイシン部分まではエントランスと同じフローリングだ。立派な大理石を使ったベイシンにはスツールが添えられ、ドレッサーの役割も果たす。その背後にはクローゼットがある。バスルームとは半透明のプラスチックを使った扉で仕切られているが、ベイシンがゴージャスな分、扉がちゃちに感じる。

バスルーム内部は、壁がタイルで床だけ大理石を使ったところが、帝国ホテルに似ている。ベイシンを除いたバスルームの面積は2.7平米。タオルは3サイズが2枚ずつ。バスローブはない。アメニティはそこそこ揃っているが、シャンプー類の大きなポンプがベイシンに置かれていたのは不便だった。また、バスルーム内の電話機が、思い切り破損しているのが痛々しい。

このホテルは、客室も宴会場も、とても贅沢に作られている。しかし、単にホテルライフを楽しむために滞在するほどの魅力はないし、かといって、用があって泊まる人は、隣のビルでの仕事絡みか、披露宴への列席者だろう。3駅からの送迎バスもあるが、都心に用事がある人にとっては、いささか不便な印象は否めないはずだ。だが、地下鉄は始発に乗れるし、西武線や東武線なら池袋までわずか。時間に余裕のある出張なら、安い値段でゆったりした客室が使えるという意味で、悪くはない気もする。ここは都心のホテルとは明らかに違うリズムが感じられる、郊外的な宿だ。

ダウンライトが効果的なシッティングスペース 小さなライティングデスクとミラーを格子に配したアーモア

ベッドカバーを外すと毛布がむき出しになる 小さなシングルベッドをハリウッドツインにしている

ベイシンからバスルームを見る 立派な大理石でできたベイシン

ホワイト系のバスルーム 壊れたままの電話機

6階エレベータホール ロビーの階段

メインエントランス マイキー!って、ちょっと違うけど七五三のディスプレイ

フロント 表側からの外観

2003年11月16日 朝
第一ホテル光が丘 バイキング&レストラン「ルミエール」
哀-1 味のない味噌汁
店内
朝のバイキングは1,500円。和洋の標準的な品揃えだが、味噌汁が薄すぎ、ダシがきいていない。アロエ入りゼリーなどデザートもあるが、その前に定番のもので勝負ができる味を追求してほしい。店は広く、テーブル数も多いのだが、禁煙席はわずか5卓のみ。しかも、宴会を控えた喫茶客が陣取る大テーブルのすぐ脇で、禁煙の意味なし。配置など、よく考えてほしい。サービスはアルバイト中心だが、みな感じがよかった。

[第一ホテル光が丘] 990728 (現在はホテルカデンツァ光が丘

Y.K.