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2003年10月20日

赤坂プリンスホテル Suite
楽-3 18階
リビングルーム
怒り心頭でパレスホテルを永遠に後にしてから、赤坂プリンスホテルにチェックインした。深夜にチェックインするのがこれほど似合うホテルも珍しい。遅くなった時の滞在先として、必ず候補にあがるのが、なぜか赤阪プリンスだ。最近はサービスもよくなり、不愉快なことが激減していたが、この夜は珍しく感じの悪いフロント係に当たった。にこりともせず、暗い印象。アサインされた18階の客室に向かい、手を洗った時、下がってるタオルがひどく汚れていることに気が付いた。フロントに電話をして責任者を寄こすように言うと、程なく現れたのは、チェックインを担当した無愛想な男だった。なんだ、責任者がこれじゃダメじゃない。と思ったが、先ほどのパレスのナイトマネージャーに比べれば100倍立派だ。

こんな目立つところを見落としていてはダメだと文句を言うと、新しい客室を用意すると提案があった。時間を無駄にしたくないところに、重ねて手間を掛けるのだから、ちょっとは気を利かせてくれと促すと、すぐに戻ると言って出て行った。少しは高層階にでもしてくれるかなと思っていたら、新しい客室は同じフロアのスイートだった。深夜で空きがあるのだから、汚名返上に活用するのは有効な手段だろう。少々清掃の手間こそ掛かるだろうが、特別な経費が必要なわけでもないので、双方にとって有益な解決法だ。結局スイートに落ち着いたのは、午前1時前だった。

以前利用したことのあるスイートは、もっと高層階だった。20階より上か下かで、客室の設備に差があるが、スイートも例外ではないようだ。ベッドは通常の仕様で、ソファがレザーではなく布張り。アメニティは高層階がジバンシイだったのに対し、こちらはモルトンブラウンを置いている。逆に高層階では不可だった、高速インターネット回線がリビングルームに用意されていた。リビングでさくっと作業をし、ベッドルームでぐっすり眠る。結果的にはパレスホテルに滞在するよりも、効果的な時間を過ごすことができた。遠回りはしたが、それはそれでいろいろなものが見えてきて意味のある道のりだった。

翌日は9時過ぎにチェックアウトしたが、「昨晩は大変失礼いたしました」と言葉が添えられた。夜の顔ぶれは誰も残っていなかったが、きちんと引継ぎがなされているのには感心した。日中のフロントは、夜とは打って変わって快活で感じがよかった。

ワイドな窓からの景観は見事だ くつろぐのに十分なスペースがある

リビングに設置された電話とインターネット接続ジャック 空調と照明の操作盤

おちついたベッドルーム 寝室は広すぎないのがいい

ベッドルームのチェスト サブのバスルーム

サブのベイシン サブのバスルーム

[赤坂プリンスホテル] 001227 011122 020210 030622 030706

Y.K.