2001.12.22
浴衣vsドレス
ホテルサンルーラル大潟 Single Room
楽-2

ディナーショー出演のため、ホテルサンルーラル大潟に1泊した。延々と続くかと思われる平地を車で走っていると、木立の向こうにホテルが忽然と姿を現す。今は真っ白な雪景色に囲まれているが、春には菜の花の絨毯の上に建つかのように見えるのだという。

館内は、軽快で明るいインテリアを基調にまとめられており、どことなく健康ランド風の、のんびりとした空気が流れている。ロビーの向いには、コーヒーショップから業態変換をした中国料理店があり、開放的な雰囲気の中、ラーメンなどを食べているゲストの姿が、ロビーからも見える。ロビーの奥へ進むと、宴会場のホワイエを兼ねた広々とした空間があり、たくさんのソファが並んでいる。そこは夜になると、宿泊客たちの風呂上りのお休み処として賑わっていた。

客室はシングルルームだった。ごく普通のホテル客室という感じだが、ダウンライト、デスクスタンド、ナイトスタンド、入り口灯と照明がたくさんあって室内はとても明るい。窓際にはベッドにもなるソファが置かれている。実は、ソファの向こうにある窓は、床までがガラス張りになっている。大潟のスケール感ある景観を満喫できる魅力的な窓だが、ソファの存在で半分隠れてしまっているのが残念だった。眺めは高層階の方が遠くまで見えてよいが、低層階でも視界を遮るものはほとんどないので、それなりの眺めが得られる。客室のバスルームはコンパクトだ。バスタブも小さい。しかし、小さいながらも深さがあり、たっぷりの湯に浸かっている実感があった。また、シャワーにはものすごい勢いがあった。

客室のバスルームのほかに、8階には温泉大浴場が用意されている。ウーロン茶のような色をした湯が満たされた浴槽には、ブロアバスや寝湯など、ちょっとしたスーパー銭湯のような設備がととのっているので楽しい。また、時間を気にせず深夜もいつでも利用できるのがうれしい。同じ8階には、メインダイニングもある。エレベータを降りると、右手に浴場、左手にダイニングというレイアウトになっているのだが、クリスマスディナーを楽しみに着飾って出かけてきたゲストと、浴衣にスリッパ姿の宿泊客が、常時鉢合わせとなってしまうのは、どうにも具合が悪いような気がした。サービスは、全体的に実直でいて気持ちのよいものだった。

窓際にソファを据えた シングルサイズのベッド

デスク周りはスッキリとしている コンパクトなバスルーム

Y.K.