2001.06.15
がらんどう
南海サウスタワーホテル大阪 Double Room
楽-1

夕景

南海サウスタワーホテルは、南海なんば駅のちょうど正面改札の上にあり、その足元を毎日何万人という人たちが通っている。高島屋とホテル棟の間、改札と地上を結ぶ大階段の上の空間は、大きなガラスの天井のある巨大な吹き抜けになっていて、このガラスの天井越しにホテル棟を見上げると、ダイナミックなスケール感を感じさせられる。また、車でホテルにアクセスすると、一般道からホテルエントランスまでのアプローチが曲がりくねった急坂になっており、ジェットコースターの軌道を思わせる。

客室は、今回利用したスタンダードなダブルルームでも十分な広さをもっている。80年代に計画されたホテルなので、バスルームは機能的に配置されたオーソドックスなスタイルだが、その分、部屋のスペースはゆとりを感じさせる造りで、これでツインベッドが並ぶとちょうどよい広さだろうなと思わせられる。しかし、ダブルベッドひとつだと、部屋が少しがらんとして寂しい感じがしてしまう。せっかくの空間があるのだから、京王プラザホテルの南館の新しい部屋のように、ライティングデスクを少し大きめなものにして、それを壁から離して置く、といった工夫が望まれるところだろう。

窓からの眺めは高層ホテルだけあって、視界がひらけ遠くまで見渡せるが、ホテル周辺に目をやると、かなりゴチャゴチャとした街並みが広がり、あまりに現実的な眺めなので、夜景を堪能するならキタにある高層ホテルに軍配があがるだろう。サービス面では特に印象深いことはなかったが、今回は安心して滞在することができた。

ライティングデスクは両脇にライトを設け、ドレッサーとしても機能する。 ワイドなダブルベッド

窓際のシッティングスペース タイル張りのバスルーム

バスタブ シャンプーなどは美容院で使うものを置いている。結構充実のアメニティ。

2001.11.14
表記
ホリディイン南海大阪 1 Bed Room
楽-1

窓のまわり

なんば駅から徒歩3分。関空からのリムジンバスも発着し、ビジネスにもレジャーにも交通至便なホテルだ。通常、ホリデイ・インは「ホリデイ・イン」と表記するが、このホテルだけはなぜか「ホリディイン」となっている。英語で書けば同じだし、どちらでも意味は通じるから構わないのだが、そんなところに興味をそそられてしまう。ホリディ・インといえば、世界で最もよく知られたホテルチェーンのひとつであり、多くの国で、そしてかなり辺境の街でもその看板を見かける。

日本でも、最も数の多い外資系ブランドのホテルだ。ホリデイ・インはビジネスホテルのように捉えられていることも少なくないが、「ホリデイ・インエクスプレス」でない普通の「ホリデイ・イン」は、どちらかというとシティホテルのスタイルを基本としているように感じられる。客室はそれなりに広いし、ベッドも大き目、サービスにしてもそれほどの妥協は見受けられない。エコノミータイプのシティホテルだと考えた方が、しっくりくるかもしれない。

今回利用した客室は、もっとも標準的なシングルルームだった。このホテルの客室カテゴリーは、ベッドの数によって「、1ベッドルーム」、「2ベッドルーム」と分類されている。シングルルームにあたる、「1ベッドルーム」にもダブルサイズのベッドを採用しているというのが、ホリデイ・インのウリのひとつだ。より大きな、キングベッドが置かれた客室は「キングレジャールーム」と呼ばれている。

チェックインはスムーズだったが、ベルサービスはないので、自ら荷物をもって客室へと向かった。扉はカードキー。廊下やエレベータホールを広くゆったりと取ってある。客室も同様に、このクラスとしては広々としている。デザインは、いかにもホテルの客室という感じで、無難な印象。電話はベッドサイドのみだった。バスルームはタイル張りで、これまた一昔前の標準的なタイプだ。タオルは3サイズ揃うが、アメニティは必要最小限に絞った。トイレに洗浄機能は備わっていなかった。

デスク周辺 ベッド

バスルーム アメニティ

Y.K.