1997.09.30
リズム感
ウェスティンホテル大阪 Executive Suite
喜-4

到着からチェックインまで実にスムースだった。ベルマンは皆はきはきとしているし、26階エグゼクティブラウンジのアテンダントは手慣れた感じでテキパキと手続きをするが、その間笑顔を絶やすことはない。到着から部屋に入るまで、手際よくリズミカルにことが進めばいかに気持ちよいのかを再確認できた。多くのホテルはリズム感がないが、それは各セクションの連携がなっていないことが原因だと思う。

今回宿泊したエグゼクティブスイートの正規料金は150,000円だ。広さは101平米。同じ程度の広さを持つ帝国ホテルのスイートが60,000円であることを考えれば割高感がある。101平米の広さも十分に生かされているというよりも無駄なスペースが多い。リビングにはライティングデスクとリビングセットのみで、家具も少なくガランとした感じ。

寝室は大きなベッドが2台入り、クラシカルなデザインのドレッサーが置かれている。ベッドの固さや寝具の質はなかなかのもので、極上の寝心地だ。また、ベッドの上にあるシャンデリアがいいアクセントになっている。バスルームには上質の大理石を使用し、バスタブはブロアバスになっており、このスイートでは一番快適な空間だ。アメニティもミラショーンブランドの香り高いもの。室内の照明は調光可能だ。

エグゼクティブフロアのキーは皮製のキーホルダーに収められており、エレベータの差込口にキーをささなければ停止しないシステム。また、一般階との内装の差がかなりあり、シンプルな一般階に対し、エグゼクティブフロアは華やかだ。エグゼクティブラウンジでは飲み物と朝食のサービスがあるが、席数が少ないのですぐに満席になってしまいそう。カクテルタイムにも特にオードブルの用意はなかった。

ちょうどこの時期東南アジアをテーマにしたイベントを開催していて、ロビーでは東南アジアの人たちによるライヴがあった。なかなか雰囲気がよく、30分のステージに最初から最後まで聞き入ってしまった。やはり南国の人たちのリズム感は素晴らしい。

Y.K.