1996.11.13
JTB宿泊プラン
ホテル阪急インターナショナル Standard Room
楽-3

大阪出張の折り、JTBの宿泊プランで2泊した。かなり手頃な料金で42平米のツインルームが利用できた。その料金を考えれば、あまり多くを期待してはいけないという気にもなるが、そんな心配をさせない細やかな配慮を得ることもできたので、料金的には大満足だ。

しかし、ここは本格的ラグジュアリーホテルを謳った大阪のリーディングホテルのひとつだ。そうであるからには、一切の妥協は許されない。特に残念だったのは、客室内のメンテナンスで、汚れが目立つだけでなく、家具のキズや染みだらけのカーテンなどが、せっかくの雰囲気をだいなしにしている。

爆発的な稼働率に悲鳴をあげているわけでもないのだから、こまめに手入れをすればいいと思うが、どうやらメンテナンスには関心がないようで、手入れ次第でいつまでもいい状態を保てる高品質な備品ばかりなだけに惜しまれるところだ。また、チェックインをして部屋に入ってみると、すでにターンダウンされた状態になっていたのも、残念だった。

その他、ゲストステーショナリーやコースターなど、以前はあらゆるものが金押しで印刷されていたが、最近はホテルのテーマカラーのパープルの印刷に格下げされた。アメニティのおみやげ風パッケージも廃止され、シェルのかたちをしたプラスチックトレーに並べられるようになった。

ベイシンにはティッシュや綿棒などが入ったアクリルのケースが並び、とても洒落ているのだが、ケースの上には見事に埃が積もっていたのが気になった。シャワーの水圧は十分。客室入口のチャイムもなかなか心地よい音色でよい。

朝食は朝食券だったが、「マルメゾン」でも利用できた。メインダイニングでの朝食は快適だが、前回同様、とりわけ感動するような内容ではなかった。逆にこのクラスのホテルでの朝食が、これを下回る内容だとしたら困りものだと思う。翌

日の朝食は比較のためコーヒーショップ「ナイトアンドデイ」を利用したが、もし同じ朝食券で「マルメゾン」が利用できるのであれば、迷わず「マルメゾン」を利用することをおすすめする。もちろん、朝食とはいえ寝起きからメインダイニングに恥じない服装をする気力があればの話しだが。「ナイトアンドデイ」の朝食よりはヒルトンの方が上で、全日空ホテルあたりと同等だという印象だった。

Y.K.