1996.07.20
花火大会
ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル Deluxe Room
楽-1

数週間前に予約を入れたところ、満室だがデラックスルームならばなんとか用意できるとのことだった。シックスコンチネンツクラブのエグゼクティブメンバーになってからは一般階に泊まる機会がなくなったため、少なからず抵抗があった。そこで、部屋はそこで構わないが、アメニティ等はすべてクラブフロアのものと取り替えて用意するよう頼んた。

当日、クラブラウンジでチェックインの際、ラウンジはいつも通り自由に使っても構わないだろうかと尋ねるたところ、OKだとのこと。この期間、一般階に滞在中のゲストでも、シックスコンチネンツクラブの会員ならばカクテルアワーに限ってクラブラウンジを利用できるというサービスをしていた。翌朝、いつも通りに朝食をとりにラウンジへ行くと、バトラーのひとりが血相を変えて近づいてきて、「シックスコンチネンツクラブのお客さまは朝食はご利用できません!」と、まるで立ち入り禁止の場所に無断で進入したことを咎めるような厳しい口調で我々を遮った。

どうやら我々を一般階の客だと思い、カクテルアワーのみ利用できるサービスを、朝食まで利用できると勘違いしてやってきたものだと判断したらしい。直ぐに別のバトラーが慌てて歩み寄ってきて、「こちらのお客さまはいいんです」とフォローにはいった。しかし時既に遅し、極めて不愉快な気分を味わっていた。

そもそも、ものには言い方というものがあるのを彼は知らないのだろうか。例えば申し訳なさそうにとか、丁重に同じことをいわれれば、こちらも同じように穏やかに話しができる。しかし、言葉は丁寧でも「お前らが来るところではない」と言うのと大差ない表現を客に対して使うのは、明らかに不適当だ。

さて、一般階デラックスルームの客室は、ベッドルーム部分が一般階スーペリアルームと同等で、バスルーム内だけがクラブフロアスーペリアと同等のつくりになっており、タイル張りだがシャワーブース付きだ。なにも、各階に数室ずつしか設けないようなことをせず、全室この規格のバスルームにすればよかったのに。

予約時には知らなかったことだが、実はこの日は横浜の花火大会の当日だった。16時頃からホテルの周りに人が繰り出してきて、ビューポイントをキープしていた。客室からは、多少横目でになるもののよく眺められ得をした気分。どうりで早い時期から部屋が埋まっていたわけだ。納得。2泊目はクラブフロアの客室にルームチェンジしてもらった。

Y.K.