1993.06.27
王朝の味覚
中国料理「王朝」東京ヒルトンホテル
楽-1

この中国料理レストランでは、週末に「王朝の味覚」と題して、9,000円で通常のグランドメニューから好きなものを選びたい放題、満足するまで注文できるシステムを導入している。一皿ごとのポーションはアラカルトで注文した時よりはるかに少ないので、どれだけ食べたか値段を計算しても、元が取れているのかわからないが、それでもこのシステムを長く続けているのだから、ホテルは損をしない仕組みになっているのだろう。

三種冷菜盛り合わせ、カニの卵入りフカヒレスープ、海老のあんかけおこげ、あわびの醤油炒め、アスパラガスのレモンソース、牛ヒレ肉の味噌炒め クレープ包み、カニの味噌炒め、五目やきそば、フルーツ入りアーモンドゼリーを食べ、おなかいっぱい。

サービスは、黒服がヒルトンらしく、きびきびとしておりよく気が付くのに対し、若い従業員は忙しさのあまりパニック気味で、要領を得ないだけでなく、ガサツな印象を受けた。これだけ繁盛しており、また、食べ放題という大胆な企画を強行しているのだから、少々のことは大目に見て楽しまなくてはならないと感じた。

グラスワインを注文したところ、酸味の極めて強いシャブリが1,400円だった。品質からすれば800円程度が精一杯という気がしたが、飲み物の高いヒルトンだからと思って我慢した。

Y.K.