1992.05.01
ビジネスホテル
高輪京急ホテル Deluxe Room
楽-1

品川駅付近は大規模なホテルが密集しているが、その隙間を埋めるようにして小ぢんまりしたホテルが点在しており、アップグレード型のビジネスホテルとして気軽に利用できる良質のホテルが多い。ざくろ坂の中ほどにある高輪京急ホテルもそんなホテルのひとつだ。

今回利用した客室は30平米のツインタイプで、セミダブルベッドが2台入っても余裕ある配置になっている。リビングスペースもあり、バスルームは大きめのバスタブでゆったりしている。また、有線放送のBGMが聞けるようになっているのもありがたい配慮だ。しかし、やはりここはビジネスホテルなのだと思う点は、客室のメンテナンスが悪いことと、従業員数が少ないことだ。部屋中タバコのにおいが染みついているし、カーテンも壁紙もヤニが付いているのか、黄ばんでいる。従業員はフロントにいる数名の他はいないようだ。そう考えると、24,000円という料金は高い気がしてくる。

朝食は1階のレストランでブッフェが無料でいただけるが、品揃えは至って質素だった。レストランの内装もサービスもファミリーレストランとドトールコーヒーの中間のような感じで、朝のラッシュ前の慌ただしさが良く似合う雰囲気だった。やはり客層は男性ビジネスマンがほとんどだが、課長さんクラスかと思われる感じの人が多かった。

今回も夜遅いチェックインで早いチェックアウトが予定されていたので、本当に寝るだけの利用だったからいいものの、くつろぎを求めようとすると失敗するだろう。同じような値段でお隣りのプリンスやパシフィックに泊まれるのなら、そちらの方が快適だと思う。でも、滅多に利用しないビジネスホテルの雰囲気を味わえたので、その新鮮さに「楽」。

Y.K.