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和歌山マリーナシティロイヤルパインズホテル Double Room  
Wakayama Marina City Royal Pines Hotel 2011.12.28(水)
和歌山県和歌山市 楽-3

景色

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夜が寂しいリゾート


この日にマリーナシティへ出向くことが決まったと同時にホテルを予約したのだが、オンライン予約をしている過程で標準的な部屋が売り切れてしまった。空室ありの表示から画面が進んでいき、予約確定の段になったところで「空室がありません」のメッセージ。なんともガッカリだ。

気を取り直してもう一度空室検索。目的のツインルームは満室の表示だが、同じ広さのダブルルームには空きがあった。しかし、喫煙室のみ。その上、ツインより6割ほど高い。部屋が高級ならば高くても仕方ないが、ベッドタイプだけで6割増しとは損した気分である。それでも背に腹は代えられないと思って予約を入れた。

和歌山マリーナシティは、和歌山市中心部から車で30分ほどのところにあるリゾート施設。住所は和歌山市を出て海南市なのかと思ったが、まだかろうじて和歌山市内に属しており、シンガポールのセントーサ島のように、ひとつの島全体がリゾートになっている。規模も充実度もセントーサとは比較にならないが、その分、コンパクトに遊びつくせるという見方もある。

マリーナシティには、欧州の港街を模したポルトヨーロッパ、海産物を扱う黒潮市場、紀州黒潮温泉、和歌山マリーナなど、海をテーマにした施設が集まっており、マリーナシティロイヤルパインズホテルは、そのシンボル的なリゾートホテルだ。

外観

ホテル周辺には、コンドミニアムや住宅があり、リゾートの雰囲気がありながらも、比較的静かな環境。特にこの季節は閑散としており、一層の開放感がある。ホテル車寄せや正面玄関も、リゾートホテルらしいスケール感だが、ドアマンやベルアテンダントはいない。

エントランス

ロビーは横に広い造り。中央には生花がある。ホール空間というより、長い廊下の途中にフロントや売店があるという印象だ。床は3色の大理石によるパターン。地中海沿いの明るい雰囲気が漂う。フロントでのチェックインは丁寧で親切。禁煙室ではないが、しっかり消臭しておいたとの言葉もあった。

ロビー

客室は2階から7階までにあり、うち3階から上にはバルコニー付きの広い客室を配置している。2階は宴会場と同じフロアになり、コンパクトな客室ばかりだが、寝るだけの滞在ならじゅうぶんに快適な部屋。3階より上なら、ゆとりあるリゾートステイが楽しめる。

今回利用したのは6階のダブルルーム。部屋の入口を入ると広めのホワイエがあり、ミニバーとクローゼットがそこに配置されている。居室とホワイエの間に扉はないが、入口ドアから室内が見えない造りになっているため、一層の落ち着き感が得られる。

ホワイエのミニバーとクローゼット

居室はじゅうぶんな広さがあり、ワンルームタイプながら、奥のベッドスペースと窓際のリビングスペースで、雰囲気の違いが感じられる。インテリアはイタリアンテイストで、白い家具に赤いファブリックのアクセント。リゾート風の軽やかさが心地よい。

ベッドからリビングを見る

窓際のリビングスペースには、海を向いた長椅子と、ユニークな形のスツールがふたつと、丸テーブルを置いている。日中は、一面の大きな窓から光が差し込み、とても明るい。

リビングスペース

ベッドは奥まったところにあり、落ち着きのある環境。真っ白いデュベカバーでのメイクに見えるが、デュベカバーの色はベージュ。マットレスは古く、寝心地はいまひとつだった。ベッドの両脇にナイトテーブルとスタンドがある。ベッドボードが中央で分けられるところを見ると、ツインやハリウッドツインにもできるのかもしれない。

ベッド

電話機はナイトテーブルのみ。ホテルにしては珍しいデザインの電話機だ。照明のコントロールパネルもベッドサイドに。ナイトスタンドの真鍮足が輝かしい。

ナイトテーブル

リゾートホテルだからか、独立したライティングデスクはない。あるのは、チェストを兼ねたドレッシングカウンター。3段の引き出しの上に、引き出し式のカウンターがあり、それを広げればデスクとして使えないこともないが、イスに座ると引き出しに足がつっかえて使いにくい上、この部分に照明がないのでとても暗かった。

机になるチェスト

バスルームは広く充実した造りをしている。窓際に設けられた大型のバスタブからは、マリーナ越しに海を一望することができ、格別の開放感を味わえる。ただ、この季節はバスルーム内が非常に寒かった。

バスルーム

バスタブは楕円形で、湯を溢れさせられる設計。併設された洗い場も広々としており、家族での入浴にも不都合なさそうだ。窓は海に向いたものの他、室内に向いたスリット状のものもある。それは、バスルームでテレビを見るためのもので、室内に置かれたテレビを180度回転させることが可能。

バスルーム

バスルーム手前には、ベイシンとトイレのエリアがある。バスルームとの間は曇りガラスの扉を設け、バスルームの窓から入る光が、こちらにも届くようにしている。

ベイシン

ベイシンはひとつで、カウンターから迫り出した造り。トップカウンターは広くないが、トイレの方までのびている。

トイレ

バスアメニティはロクシタン。タオルは大小2枚ずつのみだが、ふかふかで使い心地のよいものを置いている。バスローブはない。

バスアメニティ

照明は居室もバスルームもすべてオン・オフのみで、明るさを調整できるものはひとつもない。夜になってしまうと、館内で楽しめる設備がまったくなく、もう寝るだけという環境。そうした意味でも、せっかくの欧風リゾートが、夜には修道院になってしまう感じだ。

バルコニー

その分、昼間はただ景色を眺めているだけでも気持ちがいい。バルコニーにはイスとテーブルが置かれ、マリーナの空気を存分に楽しむことができる。客室の清掃はよく行き届いており、バルコニーや窓も清潔に保たれている。

バルコニーからの眺め

朝食は1階のレストランにてブッフェ形式で提供される。店はそれほど広くなく、ホテルが混雑している時には、かなり雑然とした雰囲気に。ユニークなのは18種類が揃う梅干しコーナー。その他は、特に目を引くものはなかった。サイトには「感動の朝ごはん」と書いてあるが、この程度で感動とは、客をバカにした感じがしないでもない。

リゾートホテルとして、それなりに高い水準にあるのだが、ここに泊まるだけの目的で訪れるには、もうひとつ魅力が足りない。ニーズに合わせるだけでなく、ニーズを創り出せるようになることを願う。

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OFFICIAL WEBSITE

和歌山マリーナシティロイヤルパインズホテル

このホテルに関する過去のレビュー

初登場のため、過去のレビューはありません。