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観光ホテルえらぶシーワールド Twin Room | |
Erabu Sea World | 2011.12.03(土) |
鹿児島県大島郡 | 楽-3 |
ARCHIVES ・ 1992 |
静かな海 毎回束の間の沖永良部滞在。スカッと晴れることもなく、いかにも季節外れといった趣きだ。リゾートアイランドのように開発された地域を持たないので、島はどこを訪れても静かで開放感に満ちている。誰もいないビーチ、神々しい日の出など、島の人は見飽きた風景にも、旅人は胸を打たれる。 沖永良部島では宿の選択肢も少ない。今回は以前一度だけ滞在したことのあるシーワールドに泊まった。島の皆さんとの交歓会も同じこのホテルの座敷を使って行われ、部屋に落ち着いたのは会がはねた後だった。 用意されたのはツインルーム。改装が済んでおり、まだ新しい印象。ほのかに木の香りも残っている。部屋の造りはシンプルだが、ユニークなのは窓の前にある太い柱。なにも、こんなところに柱を持って来なくてもと思うのは、泊まり客のわがままだろうか。これほど邪魔だが笑いを誘う柱も珍しい。 ベッド2台は、ナイトテーブルを挟んで並んでいる。寝具はカバーと一体になったタイプで、薄いシーツを一枚あてている。部屋全体を照らすダウンライトがひとつある他は、ナイトランプとデスクスタンドのみと、照明は控え目。夜はやや暗く感じた。 デスクは窓のところにあって、すぐ後ろには柱が迫っている。デスクには、小さなテレビ、湯沸かしポット、観葉植物が載っている。この部屋には額などの装飾は一切なく、飾りらしいものはこの観葉植物のみ。強いて言えば、腰板の木目が部屋全体に廻らされており、白一色の壁にするよりは格段に温かみのある内装になっている。冷蔵庫は空。無料のインスタントコーヒーセットを備えている。高速インターネットのサービスはない。 部屋にクローゼットはなく、オープンハンガーラックがあるのみ。靴べらやスリッパは姿見のところにセットされている。イスの類も、デスクに添えられたもの以外なく、もしふたりでこの部屋に泊まるとすれば、ベッドがくつろぎの場を兼ねる。 バスルームも真新しくて清潔だ。だが、水道管が劣化しているのか、まるで有馬温泉のような色の湯が出て来た。しばらく出し続けていれば無色になるが、それまで5分近くを要した。アメニティは最低限。リンスインシャンプーの1回分ポーションがひとつと、大小のタオルが1枚ずつセットされている。 窓ははめ殺しで開閉不可。潮で曇っているが、目の前には港がある。夜は曇った窓からでも星が見えるので、これは屋外で見てみたいと思い、港まで歩いてみた。すると満天の星空とノイズのない静寂。素晴らしい眺めだった。宿に戻ると、酔っ払いの大声。隣室や廊下の音が筒抜けで辟易した。 沖永良部の朝はすがすがしい。朝食の前に一回り歩いてみる。夜明け前の空気は、一層澄み渡っている。人もいなければ、車もいない。まだ島は目覚めていない。 太陽が上がると、見るものすべてが輝きだす。 すっかり気分をリフレッシュして宿に戻り、朝食を。 シンプルな和朝食。はまぐりの入ったみそ汁が美味だった。コーヒーはセルフサービスで。 出発は8時半。次第に雲が広がり、早朝の輝きは奇跡だったかのよう。いつか夏の沖永良部を訪ねてみたいものだ。 |
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