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国民宿舎 吹上浜荘 Japanese Tatami Room | |
Fukiagehamaso | 2011.12.01(木) |
鹿児島県いちき串木野市 | 楽-1 |
ARCHIVES ・ 1992 |
国民宿舎ふたたび ふたたび鹿児島で国民宿舎を利用する機会があろうとは思っていなかった。早朝より、いちき串木野市で催しがあるため、可能な限り会場に近い宿を手配したというのがエージェントの言い分。それは旅の疲れを最小限に留めるための配慮からであり、嫌がらせではない。たぶん。 だが、鹿児島市内の落ち着いた宿に泊まり、翌朝少し早めに出発するというプランの方が、現実的な疲労回復には効果的なような予感も脳裏をかすめる。だが、その国民宿舎がどの程度快適なのかは、行ってみなければわからない。 「前年のところよりいいらしいですよ」というエージェントの言葉に、すっかりその気になったわけだが、長時間のドライブで疲れ果てて到着し、外観を見た時には少なからず落胆。どんより曇った天気も、気持ちを下げるのに一役買っていた。少なくとも、外観は前年の「さのさ」の方がマシ。 ロビーはさほど広くないが、正面玄関を入ったところだけ天井に間接照明を施し、明るい雰囲気。フロントは小さいが、気さくな係が対応した。ロビー奥には土産物ややソファコーナーがある。 利用した客室はバストイレ付の和室。奮発して上等な部屋を用意してくれたらしい。正直、和室は好きではない。目ん玉が飛び出るような高級旅館であっても同じだ。和風テイストがイヤなのではなく、畳に敷いた布団がいや。そして寝室に蛍光灯だなんて、まったく信じられないというほどにイヤなのだ。 部屋に入ると、すでに机は寄せられ、せんべいのような布団が敷いてあった。悪いことをしてお仕置きをされているよな気分になってきた。部屋は古いが清潔に保たれている。設備にも申しぶんない。単に、好みと合わないというだけで、宿に落ち度も不足もない。 部屋の造りは8畳床の間付き+広縁+バストイレ。クローゼットは広縁にあるが、浴衣などは床の間に置いてある。テレビは19インチREGZA。驚いたことにここには無線LANのサービスがある。この部屋には冷蔵庫はない。 広縁には古びたテーブルと、塗りの剥げたイスがふたつ。学校の図書館とか歴史的な旧家屋でもなければ、このレトロ感にはなかなかお目にかかれない。窓は大きく、一面ほとんどすべてが窓。「オーシャンビューですからね!」とエージェントに強調されたが、それに限ってはウソだった。 ベイシンはバスルーム前にある。新しいところを見ると、新調して間もないようだ。アメニティは特になく、大きな石鹸が置いてあるのみ。 バスルームは古くてコンパクト。それでも洗い場付きで、上部はラベンダー色のタイルで仕上げている。結局使うことはなかった。 トイレは洗面台と一緒に新調したのだろうか。こちらも新しく、洗浄機能付き便座を備える。 温泉は小さいながらも風情が感じられる。この他に、スーパー銭湯的な施設もあり、宿泊客はそちらも利用できるのだが、むしろこの古びた風呂の方が快適だ。一度も人に出会うことがなかった。 夕食は食堂で。5人で宿泊する予定だが、3人は外に食事に出てしまった。2食付きのため、食堂には5人分の食事が用意されていた。しかも、この日は他に客がないという状態。3人分をまるまる残すのも気が咎め、頑張っふたりで5人分を平らげた。 朝食はシンプルな和食。4分の1円に切られた目玉焼きを初めて見た。そういう手があったかと、おもわずガッテン。 |
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