YKsonic Web | home | concert | kidoairaku>2011 | blog | gallery | profile | contact | |
ホテル緑清荘 Twin Room | |
Hotel Ryokuseiso | 2011.11.09(水) |
北海道斜里郡 | 喜-1 |
ARCHIVES ・ 1992 |
斜里岳を眺めながら 11月の道東は、もうそろそろ冬支度という季節だ。空は澄み渡り、大地が果てしなく続くかのように見える風景は、雄大であるだけでなく、どこかに置き忘れて来たものへの愛着を思い起こさせる。それは童心だったろうか、野心だったろうか。 すでに斜里岳は冠雪し、青空を背景に美しく浮かび上がっている。知らず知らずのうちに誰もが深呼吸。ついでに山に向かって叫んでみたくなったが、人に囲まれていては少々気恥ずかしい。やはり都会人だ。 今回も清里町での宿は緑清荘。2年前の初夏に一度滞在したことがあるが、その時は本館しかなかった。2010年12月にリニューアルをしたと同時に新館が完成。客室数が増えただけでなく、新館にはこれまでよりもグレードの高い近代的な客室が備わり、レジャーにビジネスに、町の顔として誇れるだけのホテルになった。 緑清荘の敷地は広い。芝にはバーベキューテラスもある。周辺にはさまざまな町営運動施設を備えており、宿と合わせてスポーツ合宿などにも活用されている。また、電気自動車用の充電スタンドも設置されている。 ガラス張りの正面玄関を入るとロビーになっている。フロントカウンターは正面玄関のすぐ近く。売店や自動販売機などもある。新館への渡り廊下にはイスとテーブルが並んでおり、自由にくつろげる。なお、冬期の宿泊料金は通常期よりも割安になり、その間、本館客室はクローズされる。11月から3月までは冬期だ。 利用した客室は新館ツインルーム。まだ完成から1年経っていないとあって、真新しい印象だ。ブラウン基調の堅実で落ち着いた雰囲気は、都会のホテルを思わせる。 ベッドは白いデュベカバー仕上げ。マットレスはやや硬いが、公共の宿としては上等な寝心地。クッションやスローケットも添えている。中央のナイトランプ、両脇のブラケット、天井のダウンライトと照明も充実している。 デスクユニットもブラウンの家具で統一。バゲージ台、ミラー付きデスク、冷蔵庫キャビネットが並ぶ。液晶テレビは小さく、イスは丸いスツールと控え目。デスク上の梁にダウンライトがある他、壁一列に間接照明が埋め込まれている。 窓際にはアームチェアふたつと丸テーブル。家具類はシンプルながらも北海道の工芸品なのだろうか、独特の温もりが感じられる。窓の下には温風機がある。全体にシックなセンスでまとまっているが、額などの装飾はひとつもない。それだけに家具の存在感は大きい。 バスルームは大理石柄パネルのユニット式で、デラックス以上のビジネスホテルで使われるクオリティ。明るく清潔なバスルームだ。 バスタブは背中部分が盛り上がったタイプで、ゆったりと浸かることができる大きさ。タオルは大小1枚ずつで、バスアメニティは必要最小限にとどめている。 宿泊客はきよさと天然温泉の大浴場を、チェックインからチェックアウト日の午前8時まで使うことができる。源泉100%掛け流しのやさしい湯だ。 客室の窓からは、霜の降りた芝越しに、連なる山々を眺めることができる。北海道ならではの爽快な朝だ。朝食はレストラン「槿」で和定食。素朴ながら、旅情を感じる味わい。しかもヘルシー。都会へ帰るのが、少々イヤになってくる。 |
▲このページの先頭へ | |
OFFICIAL WEBSITE |
このホテルに関する過去のレビュー |