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坂出グランドホテル Single Room |
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Sakaide Grand Hotel | 2010.12.17(金) |
香川県坂出市 | 楽-1 |
ARCHIVES ・ 1992 |
豪快ないびき 香川県坂出市のホテルに初めて泊まることになり、興味深く宿探しに勤しんだ。さほど選択肢が豊富なわけではないのだが、個性はあっても決め手のない中で絞り込むのは困難だった。現地の人に助言を求めたところ、グランドホテルが一番だと聞き、ここに決めた。 坂出グランドホテルの開業は1987年4月。坂出市初の本格的都市型ホテルとして、地域の迎賓館の役割を果たしている。アクセスは車なら不自由ないが、鉄道利用の場合、坂出駅から徒歩で30分ほど要するので、タクシーを利用する方がいい。 ホテルはブルーの外観が印象的。正面玄関は駐車スペースを兼ねた中庭の奥にあり、アーチ状のエントランス屋根の両脇には、シンボリックな木が植わっている。 エントランスから館内に入ると、床と壁を大理石で覆われた横広のロビーが広がっている。右側はロビーラウンジ、左側にフロントカウンターとフリーのシッティングスペースがある。このシッティングスペースは宴会の打ち合わせにも利用される様子。他に、宴席時の受付テーブルも設置されている。 チェックインしたのは23時過ぎ。フロントには老齢の男性が控えていた。通常のチェックイン手続きを済ませ、ルームキーをと共に館内の案内やドリンク割引券、近隣の入浴施設の入場券、朝食券などを受け取り、客室へと向かった。 ツインやスイートのある本館には2基のエレベータが設けられているが、シングルルーム中心の東館には1基のみ。シングルルームは3階から5階までにあり、狭い間隔で部屋がびっしりと並んでいる。今回は短い滞在だし、サイトによればシングルでも18平米あることになっているので、それで十分だと思った。 だが、実際に部屋に入ってみると、想像していたよりもかなり狭かった。後に、他のサイトの情報を探したところによれば、シングルは12.5平米と書かれているものが多かったが、そちらの方が正しいように感じる。 ドアを入るとすぐ脇に細いオープンクローゼットとバスルーム扉が並び、数歩の先には居室、そして更に数歩ですぐ窓に至る。スーツケースを広げたまま置くスペースはなく、かといって中身を出して片付けるところもないので、長期滞在には不向き。 デスクユニットには、空の冷蔵庫、液晶テレビ、壁掛けドライヤー、ミラー、スタンド、ティシューボックス、ポット、ティーセット、ディレクトリー、さまざまな案内の類がぎゅっと詰まっている感じ。室内唯一のイスはスツール型で、背もたれのあるものはない。 ベッドはシングルサイズ。ぴったりと壁に寄せられており、軽快な柄のスプレッドが掛かっている。寝心地はいまひとつ。そこに加え、壁が薄いためか、隣室の音がよく聞こえてくる。 隣室のベッドは薄い壁を隔てたすぐ向こうにあるものと思われるが、壁があるにしても、見知らぬ人と数十センチの至近距離で寝ているというわけだろう。 この夜、隣室の客はおよそ人間のものとは思えない豪快ないびきをかいて眠っていた。トドかセイウチかという感じ。そのいびきが永遠に続くのかと思いきや、時折止む。そしてまた轟音。その繰り返しだった。 しかし、ある時、静けさがしばらく続いた。もしや息の根が止まってしまったのではと、無性に心配になった。その後、咳こむようにしてまた轟音が再開。当人は壁の向こうの心配などどこ吹く風と、楽しい夢を見ていたに違いない。 バスルームはコンパクトなユニット式。バスアメニティも最低限だ。このバスルームを使わなくても、館内には男女別の大浴場が備わっている他、ホテルから徒歩で数分のところにある温浴施設も利用も可能なので、ゆっくりと入浴を楽しみたいのなら、そのいずれかを利用するといい。 窓はほぼ正方形で、わずかながら押し開けることができる。特にいい眺めではないが、坂出市内の街灯りや小高い山、瀬戸大橋の一部分を見渡す。 朝食は最上階にあるブラッセリーで。レストランウエディングを意識した個性的な内装だ。ブッフェ形式の料理は和洋が揃い、香川の名産品コーナーもある。オムレツコーナーには料理人が立ち、リクエストにより出来立てを提供する。 早い時間でも団体客が多い時は急に混雑することがあるらしく、その場合はチェックイン時に案内してくれる。この日はインド系外国人の団体が泊まっていたらしく、とてもエキゾチックな雰囲気だった。 |
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