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シーサイドガーデンさのさ Twin Room |
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Seaside Garden Sanosa | 2010.12.02(木) |
鹿児島県いちき串木野市 | 楽-2 |
ARCHIVES ・ 1992 |
初国民宿舎 鹿児島中央を出発した九州新幹線の列車は10分程度で川内駅へと到着する。新幹線はいちき串木野市を通るが、ほとんどがトンネルのため、市内で新幹線の姿を見掛けるのは難しい。 いちき串木野市内には新幹線の駅がないので、鉄道の場合は在来線を利用する。新幹線で10分程度のところを、約1時間掛けてのんびり走る電車だ。急ぐ旅ならがぜん新幹線だが、旅情を味わうならローカル線がいい。 いちき串木野市内に宿泊するのは、これが初めての機会となった。宿や交通の手配はエージェントに任せてあった。旅程表にある宿の名はシーサイドガーデンさのさ。海辺の園。その響きにパラダイスを想像した。 だが、それが元は串木野さのさ荘と呼ばれた国民宿舎だと聞き、ちょっとビビった。いろいろな宿に泊まったが、国民宿舎は初めてである。北海道では公共施設に泊まったこともあるが、同じようなものだろうか。興味と心配が半々だった。訝る私に「でも、ディナーはまぐろづくしですよ」とエージェント。興味がわずかに増大した。 車は通行量の多い国道から逸れ、静かな街並みの中を進んだ。ほどなくそれらしい設備が見え、車寄せへとゆるやかな坂を上がった。前庭には大きな松の木があり、どこからともなく潮の香りがする。建物はいかにも古いが、これら全体でひとつの趣きを醸している。 ロビーはリノリウムの床に蛍光灯の照明と、いかにも公共施設のテイストだ。エントランス脇にある小さなフロントカウンターで、同行のエージェントがチェックインをする間、ロビーの探索を。中央には土産物、壁にはポスター、吸煙機のある喫煙コーナー、枯れかけた観葉植物など、ちょっとした場末感が面白い。 そうかと思えば、壁に立派な柱時計があったり、長い年月に渡り客を迎えて来たことをうかがわせるものも見られる。 しみじみと眺めている間もなく手続きが終わり、ルームキーを渡された。客室まではエレベータもあるようだが、あえて階段を利用。擦り切れたカーペットや飾り気のない壁に興味をそそられた。 客室はシングル、ツイン、和室が揃う。ツインは海側と陸側で設備が異なり、料金が違うらしい。高速インターネット接続サービスがあるのは、海側のツインとシングルに限られる。今回利用したのは海側のツインルーム。部屋は改装が終わり、新しさが感じられる。 ベッド2台は、やや間隔を開けて配置されており、中央にナイトテーブル、そしてそれぞれのベッドにナイトランプがある。寝具はカバーと一体になったもので、マットレスも上等とはいかないが、苦痛なく休むことができた。 ベッド向かい側にはクローゼットとデスクユニット。中央には四角いテーブルを置き、アームチェアをふたつ添えている。天井から下がるシャンデリアがチャーミングだ。窓は大きく、床から天井まで。カーテンも天井から下がっている。すでに夜だったので、窓の外は真っ暗で、何も見えなかった。 バスルームはゆとりの造り。カーペット敷きのアウトベイシンは、居室からカーテンで仕切れるようになっている。 そして、バスルーム内は、大型のバスタブと洗い場を設けたマンションタイプ。ムードはないが、清潔感も問題なしだ。 トイレも独立しており、こちらも装飾性のないシンプルな内装である。 明け方、窓の外に広がる海原を期待してカーテンを開けた。だが、最上階からでさえ、松林に阻まれて海を望むことは困難であった。 食事はレストラン「海音」で。夕食のまぐろづくしは、確かにまぐろのオンパレードだった。値段も安いのであまり多くのは望めないが、大衆食堂の域は出ない。朝食は、簡単な和定食。薩摩揚げが鹿児島を印象付けていた。 |
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