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旭川グランドホテル Standard Single Room |
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Asahikawa Grand Hotel | 2010.11.12(金) |
北海道旭川市 | 楽-2 |
ARCHIVES ・ 1992 |
旭川の迎賓館 旭川グランドホテルは60年の歴史を誇り、札幌グランドホテルと同じグランビスタグループの一員として、旭川随一のグランドホテルの名に恥じない設備とサービスを提供している。 旭川といえば、気温差の激しい町として有名だが、訪れた時にはまだ雪はなく、過ごしやすい気候だった。旭川駅からは徒歩10分と離れているが、市役所に隣接する好立地にある。道は碁盤の目状に整備されており、どこに行くにも迷わずにすむ。 煉瓦造りの瀟洒なエントランスから館内に入ると、華やかに装飾されたロビーがある。色鮮やかなファブリックを使ったソファやカーペットが目に入るが、下品な感じがしないのは、天井の深い色合いの木目や、床の石が落ち着きを醸しているからだろう。 柱にも装飾が施され、ところどころにはブロンズ像が飾ってある。ややレトロながら、北国らしいぬくもりのある雰囲気だ。フロントカウンターは、このロビーに面しており、ベルアテンダントも常駐している。 ロビーの脇にはコーヒーショップがあり、そこは2層吹き抜けの空間。大きな窓による開放感と、天井から下がるドレープとシャンデリアの装飾性が印象的。ランチタイムやティータイムに何度か利用したが、値段も手ごろで重宝した。 客室は7階から16階までにあり、うち14階から16階はグランドタイプフロアとして、よりデラックスな内装と、充実したアメニティが用意されている。特にスイートはウィーンやジュネーブなどのクラシックホテルを思わせる本格的にクラシカルな内装だが、そのテイストはシングルルームにまで受け継がれているようだ。 客室階へと向かうエレベータは3基。うち2基はシースルー型。レギュラー客室階廊下も、薔薇模様の壁紙に彩られた華やかな空間だ。 今回利用した客室は、最もグレードの低い客室、スタンダードシングルルームだった。広さは18平米で、縦に細長い構造になっている。 コンパクトな客室ながら、さほど窮屈さは感じなかった。明るい色調のインテリアや、存在感を放ちながらも、大きくはない家具を、無駄なく配置している印象だ。 家具はすべて旭川家具製。上質でしっかしとした造りの家具である。その家具の立派さとは対照的に、ファブリックにはほころびが目立つ。 ベッド幅は110センチと狭く、寝具は黄色いカバーと一体になったもの。マットレスも古いタイプで、あまり寝心地はよくない。 窓はさほど大きくないのだが、部屋が狭いからか、大きいような印象だった。窓からは旭川市街地を望む。 デスクはコンパクトなユニット。真鍮支柱のスタンドライトが存在感を放つ。デスク脇には20インチの小さな液晶テレビやティーセットなどが所狭しと並ぶ。 ティーセットは日本茶の他に、インスタントコーヒーとノリタケのカップアンドソーサーが用意されている。 バスルームは140×180センチサイズのタイル張りユニット。タオルは大小1枚ずつのみで、ドライヤーは壁掛け式。 シャンプー類はプロバンシアの大型ボトル。なかなかリッチな香りだった。シングルルームでも、140センチ長のバスタブがあれば、結構くつろげるものだ。 ホテル地階には温浴施設もあるようだが、利用する機会はなかった。館内にはレストランが充実しており、食事には便利だった。 |
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