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グランドホテルニュー王子 Single Room |
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Grand Hotel New Oji | 2010.11.11(木) |
北海道苫小牧市 | 哀-2 |
ARCHIVES ・ 1992 |
紙屋のホテルのしわしわ便せん グランドホテルニュー王子は、苫小牧の迎賓館だ。ホテル名に地名がなく、母体となる企業名だけを冠しているところにも、苫小牧がいかにこの企業で潤っているかへの自信がうかがえる。 スケール感のある車寄せや、客室のある高層タワー、低層階のダイナミックな宴会場など、都市型ホテルの中でも、ワンランク上をいく印象を与えている。2010年には王子製紙創業100周年、そして、グランドホテルニュー王子は開業11周年を迎えた。案内によると、以前はトマコマイホテルニュー王子と名乗っていたらしい。 ロビーに足を踏み入れると、正面に広がるアトリウムロビーが目に入る。天井の高いゆとりある空間には、観葉植物の装飾が施され、オアシスのよう。中央はロビーラウンジになっており、ホテルらしいムードが漂う。 フロントはロビーラウンジに面した一角にある。大理石の床と壁に囲まれた中に配された、木目の家具が上品だ。到着は21時を過ぎていたが、物静かながらも、丁寧なチェックインだった。 エレベータホールは、ちょうどフロントカウンターの裏手にある。余計なものは陳列されず、スッキリと整っている様子は、美術館を彷彿とさせる。 客室は高層階にある。11階と12階のみが禁煙フロア。上層階2フロアはエグゼクティブフロアとされ、より高級な部屋が集まっている。 今回利用したのはスタンダードなシングルルーム。禁煙室を希望したので、12階の部屋がアサインされた。面積は20.8平米。シングルルームとしては、広い部類に入るだろう。 内装はエレガントで小奇麗。90年代後期の客室としては、オーセンティックなテイストだ。控え目な色彩感も悪くない。 ベッドは110センチ幅で、カバーと一体になった寝具を使っている。窓とベッドの間には、アームチェアとコーヒーテーブルを置き、それでも十分な余裕がある。もう少し幅の広いベッドを置くことも可能だろうが、このゆとりも魅力的だ。 窓は、窓台が比較的低いので、大きく感じられる。ちょうど王子製紙の工場を見渡せる向きだったが、煙突から夜通しけむりが上がっているのが印象的だった。 デスクは壁を向いているが、独立型。奥行きが少ないものの、デスクトップは狭くない。デスク脇のキャビネットには、液晶テレビが載っているが、19インチと超小型。LANは無料で使えるが、利用客が多いのか、重たい通信をしている利用者がいるのか、非常に遅かった。 そして何より気になったのは、備え付けのステーショナリー。封筒と便せんが用意されているのだが、紙屋のホテルにもかかわらず、紙質は悪いし、しわしわだったり折れ曲がっていたりと、なんともみっともない。 入口ドアとクローゼットの間には、ちょっとした窪みがある。スーツケースを置くにも便利な空間だ。クローゼットは小さく、扉は折戸。 バスルームも、シングルルームにしては広めだ。タイル張りのユニットで、清潔感も申し分ない。ドライヤーはバスルームの壁に備え付け。タオルは3サイズが1枚ずつ置かれている。 バスタブは150センチの長さがあり、足を伸ばしてくつろげる大きさ。シャワーの圧も問題ないが、シャワーカーテンを閉じると、バスタブ内が暗いのが気になるところ。 バスアメニティは、廉価版的品揃え。自分のアイテムを持参した方が無難だろう。 また、ルームサービスも充実している。ひとりでの宿泊時に、気兼ねなく食事をできるので便利。ただ、朝食に限ってはサービス料が20パーセント。他の時間帯は10パーセントなのに、なぜだろう。 館内には5か所のレストランのほか、屋内プールを備えたフィットネスクラブも整っている。 このホテルは公式サイトの宿泊案内が非常に使いにくい。宿泊に関するページが宿泊予約システムのみで、各客室の詳しい案内を見ることができないのだ。客室の詳細が把握できるよう、改善を望む。 |
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