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ホテルビックウェーブ Single Room | |
Hotel Big Wave | 2010.10.21(木) |
岩手県宮古市 | 楽-2 |
ARCHIVES ・ 1992 |
束の間の妄想 大館から宮古へ。みちのくの横断は、いつも果てしない旅情を運んでくれる。ルート66のように。ただ、ハンドルを握るのが自分ではなく、後部座席で豪快に居眠りするのが運命を共にしてもいいと思える相手でもなく、到着時間を定められた仕事の道中というのが現実。 それでも、刻々と表情を変える車窓をひたすら眺めながら、啓示のようなインスピレーションが降りそそぐのを待ち侘びる。現実なんてどうでもいい。見るものすべてに刺激を求め、目を凝らそう。同じ風景には二度と出会えないのだから。 三陸で唯一の滞在は、宮古駅からほど近いホテルビックウェーブ。ビッグではなく、ビックらしい。駅だけでなく、宮古の繁華街にも近いことから、出張の拠点とするビジネスマンの利用が多いようだ。 チェックインしたのは21時過ぎ。外観はビジネスホテルの規模だが、フロントロビーは小ぢんまりとしており、アットホームな雰囲気だ。そして、フロント前にはソファが置かれ、テレビからバラエティ番組のけたたましい笑い声が聞こえている。 それを避けるようにして、足早に部屋へ向かった。客室があるのは2階から4階の3フロア。用意された部屋は2階のシングルルームで、目の前にはマッサージルームがある。エレベータは1基だけだ。 部屋は変わったレイアウトになっている。扉を入ると、部屋は横広の形状をしており、正面がバスルーム、右手側が居室という造り。ドアを開けると、ベッドが丸見えだ。 ベッドを取り囲むようにL字状に動線があり、申し訳程度の小さな窓が壁の片隅にある。全体的にカジュアルな設えだが、汚れが気になる部分はなかった。 ベッド幅は110センチ。ビジネスホテル仕様のコンパクトなベッドである。ベッドボード上は棚状になっており、番組案内や電話機、スタンドライトなどが載っている。コントロールパネルは、ベッドボードに組み込まれている。 デスクはベッドの並びにあり、インバータデスクランプが室内全体を照らすほどに明るい。椅子はスツールで、背もたれなし。ドライヤーも卓上に据え付けてある。無線LANが無料で使えることになっているが、ウィンドウズVistaや7には未対応とのこと。 テレビと冷蔵庫はドア脇にある。冷蔵庫は作動音が騒々しかった。また、空調は集中管理で、この時期は送風のみだが、夜は冷え込んで寒かった。 バスルームはベッドと並んでいる。シンプルなユニット式で、バスアメニティは最低限。タオルは大小1枚ずつが用意されている。 朝食は手作り風で好感が持てる。和洋のブッフェだが、熱々の味噌汁が各テーブルにサービスされる。洋食を取り終わった後に味噌汁が来て、それなら和食にすればよかったと後悔。それでも、素朴な味噌汁の味に感激。ブッフェのメンテナンスも細やかだった。 午前中はフリータイムだったので、ホテル周辺を散策してみた。特に何があるわけではないが、街角に咲く花を見たり、飼い犬とにらみ合ったり、さりげない時間の中で、宮古の思い出は積み重なっていった。 最後に駅へと行ってみた。気ままな旅なら、迷わずここからローカル線に飛び乗る。目的地?そんなものは気にしない。次に来た列車に乗り、その先のことは到着した街で考えればいい。そう思いつつも、今すぐ衝動的な行動に出られないのが残念だった。 |
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