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網走セントラルホテル Executive Room |
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Abashiri Central Hotel | 2010.09.17(金) |
北海道網走市 | 楽-3 |
ARCHIVES ・ 1992 |
大きな窓 女満別空港に到着し、低い雲が垂れこめる北の大地をタクシーでひた走り、網走市街にあるセントラルホテルへと到着した。 開業から38年を迎えたセントラルホテルは、南中央通沿いに位置し、網走川の河口にも近い。街の中心にありながらも広い空を望める、ビジネスと観光両方の拠点だ。 メインエントランスは軒下にあるため、やや薄暗い印象があった。館内に入ると、大理石を敷き詰めたフロアが続き、ロビーへといざなうようにカーペットが伸びている。脇にあるコンソールや絵画、シンメトリーに置かれたアームチェアが印象的。 ロビーにはさまざまな種類のイスとテーブルが配置され、さながら家具ショップのようだ。周囲には土産物店やレストラン、ブライダル相談コーナー、宴会場のある2階へと続く大階段などがある。一部はカーペット敷きだが、点字ブロックだけは露出するように工夫している。 フロントでのチェックインは好印象だった。丁寧な物腰で接し、後に出会う時にも客の顔をよく覚えているものだと感心した。エレベータは2基あるが、それぞれ離れた場所に位置している。 客室は3階から6階までの4フロアにあり、それぞれ春夏秋冬のフロアイメージが割り当てられている。今回利用したのは最上階6階にあるエグゼクティブルーム。約30平米とさほど広いわけではないが、建物のコーナーに張り出した、高窓のあるユニークな部屋だ。 この張り出し部分には、ツインタイプのエグゼクティブともうひとつ、ダブルベッド1台のインペリアルがある。ここが最初から客室として設計されたかどうかは謎。もしかすると、ラウンジか何かだったのを客室に改装したのかもしれない。また、これらより上位の部屋としては、スイートがある。 この部屋の特徴は何といっても大きな窓だ。となりのインペリアルルームは2面がこの大窓に覆われているようだが、1面だけでも圧倒的な開放感がある。 天井高も高く取られており、3メートルはあるように見える。その天井から床まで下がるレースやドレープの存在感も大きい。 窓際には、エントランスやロビーにあるのと同じデザインのアームチェアがふたつ、四角いテーブルを挟んでL字に配置されている。 室内は壁や柱の位置が複雑なため、デッドスペースもあるが、空間を有効に使う工夫が見られる。壁の窪みを利用して設置されたクローゼットの置き家具は、側面がオープンの飾棚になっており、そこにミニバーを設けている。 飾棚にはウェッジウッドのカップ&ソーサーや紅茶ティーバッグ、日本茶セットの他、4種類のカットグラスが備わっている。 下の冷蔵庫には、ビール、茶、水、スポーツドリンク、ドリップコーヒーが用意されている。館内には自動販売機コーナーもある。 ライティングデスクは壁に向かって設置。レトロデザインのスタンドと、真鍮製のアクセサリートレーが印象的だ。 テレビは窓の隅にちょこんと置かれている感じ。とても小さく見えるが、これでも26インチ型だ。テレビとベッドの間にある線の細いフロアスタンドも、いいアクセントになっている。 ベッドは120センチ幅が2台。マットレスはシモンズ製で、都度替えするデュベカバーで仕上げている。スローケットとクッションは暖色系。カーペットのブルーとはいまひとつ合わないような気がした。 ベッドボードは木製で、中央にあるナイトランプのシェードは天然石製。港の風景を描いた絵も、ホテルの環境にマッチしている。 せっかくの大きな窓だが、眺められるものには魅力がない。これでリバーサイドだったり、オーシャンビューだったら最高なのだろうが、仕方ない。 バスルームは石柄のパネル仕上げのユニットバス。さほど広くもないが、まだ新しいのか、清潔感は申し分ない。 バスタブのカランはサーモスタット付きだが、シャワーヘッドは旧式の単純なもの。壁の手すりだけはメッキがはがれ、やけに年季を感じさせる。 バスアメニティはボトルディスペンサーのリンスインシャンプーなど。大浴場がないからと入浴剤もセットしてある。タオルは3サイズが2枚ずつ揃い、バスタオルとバスマットは厚手のものが用意されている。バスローブも備える。 レストランは1階に1か所あるのみ。「グラングラシェ」という店名で、ヨーロッパの古城にあった古い煉瓦を積み上げた壁が印象的だ。カジュアルレストランでありながら、テーブルセッティングがなされ、布ナプキンを添えてあり、和洋中すべてに対応する。 朝食も同店で。サラダ、フルーツ、パン、コーヒーはセルフサービスで、ジュース、卵(フライかスクランブル)、自家製ハムはテーブルサービス。入口の写真ではハムが2枚だったが、実際は1枚だった。美味しかっただけに、ちょっと悔しい。 |
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