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ダイワロイネットホテル和歌山 Single Room | |
Daiwa Roynet Hotel Wakayama | 2010.06.13(日) |
和歌山県和歌山市 | 楽-1 |
ARCHIVES ・ 1992 |
ビジネスホテルが迎賓館 和歌山市中心部には本格的なシティホテルがほとんどない。ほとんどというのは、グランヴィア和歌山をどうとらえるかという微妙なところがあるからだ。グランヴィアには宴会場があり、一応、シティホテルらしい設備は整っているが、宿泊サービスはビジネスホテルの域を出ないと聞く。 関西空港からも近い県都としては、ひとつくらい立派なホテルがあってもいいのではないだろうか。シェラトンやハイアットが無理でも、せめてANAホテルとか日航ホテルとか、あるいはニューオータニとかがあれば、街の格も上がるに違いない。 現状では、東急インやダイワロイネットホテルがランドマークのようになっているが、まさか賓客をこれらのホテルに泊めるわけにもいかないだろう。 さて、そのダイワロイネットホテルに泊まってみた。かつて、ロイネットとリッチモンドがまだひとつのチェーンだった頃、松本のロイネットに一度泊まったが、そこは後にリッチモンドと名前が変わった。というわけで、純粋なダイワロイネットホテルに泊まるのは今回が初めてとなる。 開業は2005年4月。20階建てで82メートルの高さがあり、和歌山市では2番目に高いビルだという。客室はすべて高層階にあり、眺めのよさが自慢だ。低層階にはショップやレストランなどの複合施設「モンティグレ」があり、ルーフトップチャペルやパーティースペースを利用したウェディングも行っている。 1階には広い車寄せと大きなメインエントランスがあるが、これはホテル専用ではなく、「モンティグレ」との共用になっている。ホテルエントランスは、このメインエントランスの脇に設けられている。 ホテル用エントランスを入ると通路が伸びており、その先にホテル用エレベータがある。エレベータは2基で、これが地上、フロント、そして各客室フロアを往復するので、場合によってはかなり長時間待たされることもある。 フロントロビーは5階。明るく広々とした憩いのスペースで、ホテル内施設としては、一番居心地がいい場所だ。いくつものソファが並び、待ち合わせや簡単な打ち合わせにも使える。 チェックインは、フロントカウンターで手続きをした後、自動支払機で支払いを済ませるとルームキーがアクティブになるという仕組み。やや面倒で、文字通り機械的な印象だが仕方がない。 ロビーには自由に選べる枕や血圧計が用意されている他、飲みものやスナックの自動販売機、そして一躍有名になった「たま駅長」のグッズ販売コーナーもある。 今回の客室はスタンダードなシングルルーム。約19平米の面積があり、室内の設備はロイネットホテルの規格に沿っている。スペースとしてはゆとりが感じられるほどだが、明るすぎる照明には、なかなかなじめない。 インテリアのテイストも、サラリーマンの独身寮という感じで、退屈。きちんと片付いてはいるが、センスのよさが感じられるものは、何ひとつない部屋だ。 ベッドは140センチ幅。壁に寄せられて、縦向きに置かれている。寝具は都度替えするデュベカバーで覆われているが、マットレスやベッドリネンの感触はよくない。 デスクは大型で使いやすいが、ここのように窓からの眺めが優れている場合は、異なるレイアウトにした方が効果的かもしれない。テレビは20インチのブラウン管式で、その下には空の冷蔵庫が置かれている。卓上の照明器具も、やたらと明るくて目が疲れる。 部屋の片隅にポツリと置かれたイスとテーブルは、まるではぐれた仔羊のようで寂しそうだ。白々しい照明の下、ぺっちゃんこなカーペットの上では、どんな美しい言葉をささやいても、ロマンチックには聞こえないだろう。 だが、窓からの眺めは見ごたえがあった。緑に囲まれた和歌山城と周辺の街並みを一望できるのだが、デスクが邪魔で窓際まで近付けないのがもどかしかった。 クローゼットは幅の狭いオープン式。せいぜい1~2泊程度の少ない荷物での滞在を想定している。そこにパンツプレッサーや空気清浄機まで収めているので、まるで倉庫のようになっている。 興味深かったのは、客室係に清掃に関する意思表示を伝えるボタンがあること。通常は午前中に行われるようだが、午後からを希望する場合と、清掃不要の場合には、それぞれ該当するボタンを押して客室係に知らせられる。 バスルームは簡素なユニット式。シングルルームとしては広々とした空間を割いており、バスアメニティもこまごまと充実している。 朝食は3階のレストラン街の中にある「サンクシェール」を利用する。フルブッフェ形式で、席も自由。店内はこってりとした装飾のインテリアで、結構広い。 一般的な料理の他に、金山寺味噌や高野豆腐、梅干し、茶粥など、地域の名物も並ぶ。客層を見ると、ビジネスマンよりも、観光客の方が多かったのだが、それは宿泊日が日曜だったからかもしれない。 ホテル内を見ていたら、皇族が宿泊した時の記念写真が掲示してあった。やはり、和歌山にインターナショナルホテルが必要なのではないだろうか。 |
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