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ホテルロイヤルオリオン Deluxe Single Room | |
Hotel Royal Orion | 2010.05.06(木) |
沖縄県那覇市 | 喜-1 |
ARCHIVES ・ 1992 |
国際通りに面した老舗ホテル ホテルロイヤルオリオンの開業は1975年。海洋博に合わせてのオープンだった。当初は沖縄のオリオンビールと西武との共同出資により、ホテル西武オリオンという名称だったが、後にオリオンビールが全株を取得し、現在の名称になった。 国際通りのはずれに位置し、ビジネスにも観光拠点にも便利な立地ではあるが、あまり雰囲気のいい環境ではなく、首里にあるグランドキャッスルや都ホテルよりもワンランク下という印象がつきまとう。 しかし、西武オリオン時代には高級路線を狙い、改装時にグレード感のある客室を増やしたこともあり、今でもその名残りを見ることができる。 建物は9階建てで、外観はあまりパッとしない。張り出した非常用階段が、まるで巨大なダクトのように見えるのがユニークだ。 外観のイメージに反し、ロビーは明るく小奇麗な造りをしている。柱には大理石を張り、天井のダウンライトと間接照明が相乗効果を発揮している。 一部カーペット敷きの部分には、ランの鉢植えを置いたテーブルとシックなソファを配している。そこは見通しの利く空間なので、待ち合わせにも便利だ。 フロントカウンターはロビーの正面にある。その少し前には、フラワーアレンジメントを載せた丸テーブルが置かれている。チェックインはスムーズに行われた。また、通常のチェックアウトタイムは11時のはずだが、今回は特典により正午まで部屋が使えるとのこと。さらに、客室内冷蔵庫の飲み物が無料の特典も付いていると言われたのだが、何の特典なのかはわからなかった。 客室は中庭を中心に、「ロの字」状に配置されている。中庭の中央には池のようなものが設けられているが、ガランとして殺風景な感じ。もう少し植物などで飾り立てれば、ガーデンらしくなっていいように思う。 最上階にあたる9階はエグゼクティブフロアだが、ラウンジなどはない。廊下はオフホワイトを基調にして、ボウル状の照明器具が連なるなど、リージェント沖縄を模しているようだ。リージェント沖縄はホテル西洋銀座のモデルにもなっており、このホテルにセゾンの息が掛かっていた時に、メディアファイブの作風を意識したものと思われる。 今回利用したのは、その最上階エグゼクティブフロアに10室ある、23平米のデラックスシングルルーム。このフロアは他に同じ23平米のスペシャルツインが6室、27平米のエグゼクティブツインが8室、スイートが5室という構成になっている。 レギュラーフロアとの違いは、内装のグレード。しかし、9階は喫煙可能フロアなので、禁煙室を希望した場合は消臭での対応となる。 入口ドアを入ると、羽板を使ったクローゼット扉やバスルーム扉が並び、リゾートテイストを醸す。ミニバーにはガラスの棚と照明が付き、白木の質感もなかなかいい。ミニバー下には冷蔵庫が入っているのかと思いきや、空の棚になっている。 居室には立派な家具が揃い、雰囲気も上々だ。スタンドをメインにし、ハロゲンダウンライトでスポット照明を施したライティングもいい。だが、よく見ると木部の塗装が剥げるなどの劣化が感じられる。もっと手入れに力を注げば、改装直後の魅力がより一層保てていたかもしれない。 デスクとテレビ台は、柱を境にして離れて置かれている。柱はさほど迫出ているわけではないが、やはりどうしても邪魔な印象は否めない。テレビは26インチ。液晶画面で地上デジタルと衛星デジタルを見ることができる。 デスクは窓と柱の間。据え付け型のスタンドライトを備え、前にはミラーを設置。卓上にはコンセントと無料で使えるLAN接続口がある。 卓上でひときわ愛嬌をふりまいているのが、カレンダー。五月の頁にはニチリンハゼと添え書きされたポップな魚が描かれていた。 テレビの下には冷蔵庫が収納されており、7品の飲みものが用意されている。ビールはもちろんorion。ミネラルウォーターもorionのアクアビートだ。 窓際には、アームチェアと丸いテーブル。いずれもどっしりとしたもので、デザインは古いものの、質感はいい。いかにもホテルという感じだ。 窓はかつて開閉可能だったようだが、無粋な黒いテープで固定され、今では開閉できない。眺められるものも、病院や老朽化が進むビルが多く、フィリピンやアルゼンチンの風景を彷彿とさせる。 ベッドは150センチ幅。古いタイプで、高さもあまりない。昔ながらのベッドメイクで、寝具はカバーと一体となったタイプのものを使っている。 バスルームは約3.5平米。タイル張りで、バスタブ脇の窓が特長だ。ベイシンは手前に張り出しているタイプ。水が飛び散りやすい形状であはるが、ボウルが大きいので、使いにくさは感じなかった。カランが白いのは珍しい。 バスタブは150×74センチサイズ。バスタブ床に滑り止め加工がなされていないため、ゴムマットが添えられている。トイレはベイシンとバスタブの間に設置されている。 バスタブ脇に設けられた窓は割と大きいが、窓枠が少々高いところにあるため、バスタブに浸かった状態からでは、室内を十分に見渡すことはできない。ルーバーの引き戸はベッド側から閉じるようになっている。 バスアメニティは資生堂製品のミニボトルの他、今では珍しくなった固形せっけんも備えており、、細かいアイテムはカゴに収められている。 館内には5軒のレストラン・バーを備えているが、今回は1階にあるロビーラウンジしか利用する機会がなかった。ロビーラウンジでは、午前8時半から午後9時まで、サンドイッチを中心とした手ごろなセットメニューを用意しており、ちょっと小腹がすいた時に便利だった。 |
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