YKsonic Web | home | concert | kidoairaku>2010 | blog | gallery | profile | contact | |
ロワジール スパタワー 那覇 Bay View Deluxe Twin Room | |
Loisir Spa Tower Naha | 2010.04.20(火) |
沖縄県那覇市 | 楽-2 |
ARCHIVES ・ 1992 |
3軒のホテルがあるふたつの棟 ロワジールホテルは、チサンホテルをメインに展開するソラーレホテルズ&リゾーツが手掛ける、コミュニティ型都市ホテルのブランドである。 ロワジールホテル沖縄が開業した当初は別の会社が運営しており、チェーン展開の色は感じられなかったのだが。それがソラーレの傘下に入った後に、他のコミュニティ型ホテルの名称にもロワジールを使うようになった。ロワジールスパタワー那覇は、ソラーレにとってロワジール初の新規開業物件で、開業は2009年7月である。 ロワジールスパタワー那覇は、さまざまな面でユニークな存在と言える。まず、既存するロワジールホテル那覇に隣接する立地にありながら、「新館」という位置づけではなく、あくまで別のホテルとして扱われている印象。住所や代表電話番号は同一だが、フロントは別になっている。 そして新規建物の中にはチサンリゾート那覇もあり、低層階はチサンリゾートの客室、高層階はスパタワーの客室になっている。しかし互いのホテルを往来できるようにはなっておらず、これらもまた別々のホテルとしてはっきり区別されている。同じ敷地に3つの異なるホテルが同居しているという珍しいスタイルだ。 スパタワーに泊まるに当たり、まず、どこがエントランスなのか迷った。スパタワー専用のエントランスは見当たらないので、まずはロワジールホテルのフロントへと向かった。そこでスパタワーの宿泊であることを告げると、スパタワー専用レセプションの場所を教えられた。 1階のロワジールホテルロビーからエスカレータで2階へと上がると、ガラスで仕切られたラウンジ風の部屋がある。中に入るとレセプショニストに迎えられ、ソファを勧められる。そこでウェルカムドリンクを飲みながらチェックインするという、リゾート風のスタイルだ。 手続きを済ませるとラウンジを出て、スパタワー客室階へと向かう。このレセプションラウンジがあるのはロワジールホテルの2階。そこから別棟へと続く渡り廊下を進んでいくとスパタワーの建物に入る。この渡り廊下は、外から見るとコンテナが連なる橋のように見える。両建物に段差があるので、渡り廊下もまっすぐではない。 外観だが、いずれもバウムクーヘンの切れはしのようにカーブを描いている。既存のロワジールホテルが街側(海と逆側)に広い部屋が来るようなデザインであるのに対し、新しい建物は海側に膨らんでいる。建物のスケールも既存のものの方が大きく、存在感に違いがある。 スパタワーのある棟は、7階から12階までの6フロアがスパタワー、4階から6階までの3フロアがチサンリゾート。スパタワーの客室はチサンリゾートの倍の広さがあるので、トータルの客室数は同程度である。 客室は4タイプ。海側の高層階2フロアには、天然温泉が楽しめるビューバスを備えた客室が並ぶ。中層階の客室も同じ広さだが、レイアウトが異なり、料金差も大きい。 今回利用したのは、海側中層階のデラックスルーム。約40平米の広さがあり、ワイドスパンの窓とバルコニーが印象的な標準ルームである。 居室はかなり横広い。逆に言えば、奥行きがなく、縦向きに置かれたベッドの足もとは、もう窓に近接している。260センチの高さがある天井にはオーバル型のくりぬきがあり、そこにはダウン照明とともに緩やかに回転するファンが設けられている。 居室の中央には、窓を背にしてイスとテーブルセットが設けられ、ベッドと反対側の壁に面してデスクユニットを設置している。家具の色調は濃く、引き締まった印象を与える。 ベッドは120センチサイズが2台。ブルーのベッドスカートと棒クッションが、真っ白いデュベカバーによく映える。ベッドボード上の壁紙には、琉球モチーフの華やかな花模様が描かれ、明るい気分にしてくれる。 窓はとても幅が広く、開放感たっぷりだ。ベッド側のルームコーナーにスタンドライトを置いているのもいい。この開放感なら、イスは窓側を向けた方が心地よいように思うのだが、眺めがよくないからこうしているのかもしれない。 バルコニーも広々としているが、イスなどは一切なく、殺風景であると同時に、ずいぶんと傷んでいるという印象が強かった。せっかくのバルコニーなのに居心地が悪いのは残念。また、眺めもいいとは言えない。海も見えるが、それよりもコンテナや瓦礫のような廃材が散らばっているように見え、とてもじゃないが心なごむ環境ではない。 デスクはカウンター式。丸いミラーは少々位置が高過ぎて、ここで化粧をする人には不評を買うだろう。テレビは32インチの液晶で、地上デジタル放送には対応しているが、BSは観られない。 冷蔵庫には缶ビールやソフトドリンクが用意されている。オロナミンCやウコンドリンクというのが庶民的だが、オリオンビールは沖縄らしい。 数本ではあるが、ミニボトルのリカーも置いてあり、備え付けの琉球ガラスの器や、やちむんの器などを使えば、雰囲気よく楽しめるだろう。 ドリップ式のコーヒーは2種類がふたつずつ備わっている。カップ&ソーサーにも沖縄らしさがあり、こうした小物での演出には思い入れが感じられる。 バスルームも充実している。ベッド脇のガラス引き戸の向こうは洗面用スペース。そこだけでも約4平米の広さだ。 シングルベイシンだが、トップが広く使いやすい。下の棚にはタオルやドライヤーの他に、体脂肪計付き体重計があり。脇にはスツールも置いてある。 トイレも個室として完全に独立させている。 ベイシンに置かれたバスアメニティのバスケットには、さまざまなアイテムが用意されている。南仏をイメージしたシャンプー類など、チョイスのセンスもなかなかだ。 バスタブとシャワースペースが一体化したウェットエリアは3.2平米。バスタブの長さは140センチとさほど大きくはないが、湯を溢れさせられるタイプで、深さは50センチある。このサイズであれば、かなり深くゆったり湯に浸かった気分になれる。 ウェットエリアはタイル仕上げだが、種類の異なるものを使い分けることで変化を演出。特に、モザイク風の細かく見えるタイルの効果が大きい。 客室だけでなく、館内にある浴場も利用可能。しかも、スパタワー内にも、ロワジールホテル内にもあり、入浴三昧のホテルなのだ。スパタワーの浴場はガラガラだったが、ロワジールホテルのものは賑わっていた。 |
▲このページの先頭へ | |
OFFICIAL WEBSITE |
このホテルに関する過去のレビュー 初登場のため、過去のレビューはありません。 |