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福山ニューキャッスルホテル Executive Double Room | |
Fukuyama New Castle Hotel | 2010.04.08(木) |
広島県福山市 | 喜-2 |
ARCHIVES ・ 1992 |
暖色系の部屋 福山駅南口前にある福山ニューキャッスルホテルは、周辺随一の規模と設備を誇る、本格的な都市型ホテルである。開業は1984年。ニューというには理由があり、1974年に福山キャッスルホテルが開業しているのだが、こちらは後に業態を変え、キャッスルイン福山となっている。 この日、ホテルに到着したのは夜10時を回ってからだった。すでに夜間モードに入ったホテルはひっそりとしており、広々とした空間が一層広く感じられる。 駅から歩けばフロントに近い玄関から入れるが、車の場合は宴会場に近い正面玄関車寄せを利用する。正面玄関にドアマンやベルといったスタッフはいなかった。館内に入ると、フロントまでまっすぐにのびる廊下が目に入る。艶やかな大理石の床が、規則正しく並んだダウンライトを反射し、滑走路のようなイメージだ。 途中には2000人収容の規模があるという大宴会場への上り口があり、こちらも華やかな印象。廊下に沿ってはイスが並んでいたり、グランドピアノがあったりと、通路でありながらも憩いのスペースを兼ねているようだ。 フロントロビーも明るい雰囲気。中央にソファがあり、その周辺には地域の名産品を取りそろえたショップになっており、品揃えはなかなかだ。 フロントカウンターに控えていたのはマネジャーかと思われる男性のスタッフだった。長い経験を持っているらしく、ソフトな物腰ながらも手際がよく、明らかにベテランの域。丁寧な言葉遣いも心地よかった。 客室へと向かうエレベータは2基。最上階には、かつて客室だったところを改装した小宴会場が並んでいるが、ほぼ客室用のエレベータと考えていい。その割には長い時間待たされることが多かった。 客室階は改装が済んでおり、モダンながら温かみのあるデザイン。エレベータホールの床は石張りで、そのまま石の床が廊下を横切っている。 用意された部屋は12階の廊下をせっせと進んで辿り着く、最も奥のコーナールーム。どうやらこのホテルに2室しかないエグゼクティブダブルルームらしい。この上のクラスはスイートなので、それ以外では最もグレードの高い部屋ということのようだ。 面積は約28平米。内装はオレンジから深いローズウッドまで、暖色系のみのカラースキームでまとめられており、バランスのよい落ち着いた感じの仕上がりだ。タリフやサイトの写真で見るより、現物の方が印象がいいというのも珍しい。 ベッド幅は200センチで、ベージュのカバーと一体になった寝具を使っている。ベッドの周囲には空きスペースがあり、十分なゆとりが感じられる。照明は全体に控えめだが、窓際の天井に設けられたハロゲンのダウンライトが、高い照明効果を生み出している。 壁は基本的にオフホワイトだが、ベッドボード側だけベッドカバーと同系色のベージュを配し、変化を付けている。カーペットとベッドスカートは、花のようなやや明るい色調だが、模様はまっすぐな線だけで描かれている。 デスクユニットは昔ながらのしっかりした木製のもの。デスクトップが広く使いやすく、両サイドに合計4段の引き出しを備えるのはいいが、空きコンセントがひとつしかないのには困惑した。テレビは32インチ液晶だが、隅の方に追いやられているように見えた。 バゲージ台もベンチ風で広くていい。クローゼットの扉はミラー張りになっており、中に赤いスリッパが入っているのが印象的だった。 窓際の角にはイスセットがある。アームチェアが四角いテーブルを挟んでいるシンプルな設えだ。このゆとりなら、ソファやオットマンを置くこともできだように思う。 窓は横広で、比較的高い位置に取り付けられている。その窓からは福山駅越しに福山城を望む。特に高層階からは視界が開けて見ごたえのある景観が得られる。 バスルームも改装され、明るく清潔感のある空間だ。全体的に人造建材を使っているが、模様は石柄のナチュラルな感じ。金具も洒落ている。 バスタブは真っ白ではなく、ややアイボリー調。バスタブ上にもダウンライトがあるので、シャワーカーテンを閉じても暗くなかった。バスタブにはディスペンサーボトルのシャンプー類が置いてある。 バスアメニティは充実している。固形ソープや基礎化粧品のほか、大型ディスペンサーボトルと同じブランドのミニボトルシャンプー類も用意している。タオルは大小2枚ずつに加え、ボディウォッシュクロスがある。 トイレ脇に置かれたサニタリー袋には、使用済みのナプキンが残っていた。もちろん見落とす客室係がいけないのだが、この袋に物を捨てたら、袋ごとゴミ箱に移すのもたしなみではないだろうか。 朝食は7時からロビー階のレストランで提供される。ブッフェ形式で、品揃えはまずまず。意外にも客層は外国人が多い。それから何かのイベントなのか、お坊さんがたくさんいた。朝からありがたいことだ。 |
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