小清水温泉ふれあいセンター Twin Room
 
Koshimizu Onsen Fureai Center
2009.12.04(金)
北海道斜里郡
楽-3

太陽を背に木々のシルエットが美しい
 
なまらキッズ

小清水町は人口五千人ほどの小さな町だが、人気スナック菓子「じゃがりこ」がこの町で生まれたことはあまり知られていない。そこで子どもたちを中心とした町民を対象としたコンサートが企画され招かれた。

主催の団体は「なまらキッズ」。北海道の言葉で「スペシャル」を意味する「なまら」に込められた思いは深い。そして主催の方々の心は熱かった。これぞ町民の町民による町民のためのコンサートといった趣きの、シンプルだが関わる人すべての思いが詰まったステキな一夜だった。

終演後の宿は町の迎賓館であるふれあいセンター。指定管理者制度により日光江戸村を運営する会社が管理運営している。造りも施設内容も公共設備そのもので、色気は微塵もないが、建物はしっかりとしている。

1階にはフロントやレストラン、温泉浴場などがあり、客室は2階にある。洋室はツインとシングルがあり、他は和室。すべての客室にはトイレが備わっているが、バス付きはなく、入浴には1階の温泉浴場を利用する。

今回用意されたのはツインルーム。大きな窓があり、建物の中庭と滝が見える。ベッドや寝具はかなり老朽化しているが、不潔な印象ではない。デスクには15インチの小型テレビがあり、ベッドサイドにはエキストラベッドにもなるロングソファが置いてある。インテリアは至極簡素だが、額の風景画だけは存在感たっぷりだ。

温泉浴場は日帰り入浴も可能で、10時より22時までが通常営業。それ以外の時間でも、宿泊客ならば夜は24時まで、朝は5時から7時半まで利用できることになっている。ただ、通常営業以外の時間帯はサウナやブロアバスなどは止められ、照明も半減するし、カランと浴槽以外のものは使えない。備品もほとんどが片付けられてしまう。

朝は7時ごろから掃除の係が待ち構え、早く出ていけと言わんばかりだった。温泉はぬるっとした肌触りのアルカリ泉。源泉掛け流しなので、温度が安定しないが、いつでも新鮮な湯に浸かることができる。

朝食は7時から9時の間で、前日に時間指定予約が必要。重箱スタイルでいろいろなおかずが少量ずつ提供される。コーヒーと牛乳はセルフサービスで。ランチタイムには町内の女性陣で大いに賑わう。ソフトクリームがとても美味しかった。

小清水を後にして女満別空港に向かう途中、佐々木旅館に立ち寄り山菜定食を味わった。道東での数日間は、まさに人情に触れる旅だった。

 
洋室 デスクの脇にはソファーベッド トイレと洗面所

窓からの眺め 温泉浴場 湯は源泉掛け流し

共同の簡易キッチン 朝食 佐々木旅館の山菜定食

 小清水温泉ふれあいセンター(公式サイト)
 以前のレビューはこちら→ 初登場

 


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