おきえらぶフローラルホテル Twin Room |
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Okierabu Floral Hotel |
2008.11.27(木)
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鹿児島県大島郡 |
楽-2
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洞窟 | 沖永良部島での2日目は、島の東側にある和泊町から西側の知名町に移動して、おきえらぶフローラルホテルに1泊した。チェックイン前に、まずは館内のレストラン「ハイビスカス」でランチ。床から2層吹き抜けの天井まで至る大きな窓からは、南国らしい強い日差しが入り、11月も末だというのに汗ばむほどだった。
そして、ここは少し高台にあるので、芝生越しに広大なオーシャンビューが楽しめる。そんなリゾート気分を一層高めているのが、三線のBGMだ。メニューにはそーきそばもあり、その他の定食類を含め、ホテルとは思えない安さに驚かされた。ロビーもまたリゾート風に造られている。大理石やサンゴで装飾され、籐のソファがいくつか配置してあり、ゆったりした雰囲気だ。 一角には土産物を扱う売店があり、中央の目立つ場所に大理石製のフロントカウンターがある。カウンター脇に試弾用の三線が置いてあるのがユニークだ。フロント係は素朴な印象。おそらく島の人の気質なのだろう。大げさにニコニコしたり媚び諂う様子などないが、フツウに親切なのである。 この建物は町営で、別棟には町営の交流施設とテナントレストランがある。以前、この地には「えらぶ荘」という国民宿舎があったのだが、それが真新しく建て替えられ、今も国民宿舎がテナントで入っているという形式だ。ある意味、公共施設的な雰囲気が随所に感じられるが、だからといって不都合はなかった。 建物のデザインはとてもユニークで、過剰なほどに凝った部分もある。客室は全室オーシャンビューにすればいいものを、殺風景な裏側にも約3分の2の客室を配置した。両側ともに大きく弧を描いた外観をしており、そのため部屋の広さには実に多くのパターンが存在する。かといって細かくカテゴリー分けして売っているわけではないので、当たり外れが大きいということになる。 客室があるのは2階から5階まで。エレベータは1基しかないので、混雑時には待ち時間が生じるだろう。この日は幸い混んでいなかったので、待つことも少なかった。今回用意されたのはオーシャンビューでは2番目に広いタイプのツインルームだった。弧の一番膨らんだ位置にあり、横幅も広く、窓は2面あるが、壁の区切りが窓の位置と一致していないため、窓の両端は壁よりも外側に出ている。また、窓にカーテンだけで、レースがないのは珍しい。窓はわずかに開閉できるが、潮風に当たり汚れている。 室内は淡いブルーグレーを基調に、シンプルなデザインでまとまっているが、90年代の雰囲気。ベッドはツインだが、103センチ幅のシングルベッドを使っており、寝具はカバーと一体化しているタイプだ。デスクユニットもすっきりしている。テレビは14インチのブラウン管で、湯沸しは電磁サーバ。ドライヤーはデスクの目の前に掛かっている。何か足りないと思ったら、この部屋には冷蔵庫がない。 窓際にはふたつのアームチェアとテーブルが置いてあり、その質感はまあまあ。照明はエントランス、ナイト、フロアスタンド、デスクブラケットだけで、窓際がとても暗く感じられた。バスルームは160×120センチのユニットと、部屋の広さの割にはコンパクト。洗浄機能付き便座は備わっておらず、あまり心地よさへの配慮は感じられない。アメニティは、歯ブラシとカミソリ、リンスインシャンプーとボディソープのみだった。リンスインシャンプーのことをリンプーと表示してあるのを見たのは初めて。タオルは大小2枚ずつが用意されている。 部屋の浴室の代わりに、5階には展望浴場も設置されており、利用時間は16時から22時と6時から8時と限られているが、その間、宿泊客は自由に利用できる。また、地下1階から連絡通路を経て公共温浴施設を利用することも可能だ。こちらは200円の料金が必要だが、より広く、サウナも備わっている。 チェックインの後は、島の観光名所になっている「昇竜洞」へ行った。この島は隆起によってできたらしく、島のあちこちに洞窟があり、日本でも有数の規模を誇っているという。その中でも「昇竜洞」は観光向けに整備されており、軽装でも見物できる。洞窟内には、真っ白でキラキラと光る石柱などがたくさんあり、とても幻想的だった。 朝食はロビー階のレストランでのブッフェ。和食がメインで、洋食はあまり充実していないが、レタスはシャキシャキで新鮮だった。それはそうと、一番気になったのは、皿がどれもプラスチック製なこと。いくら公共施設でも、せめてきちんとした食器を使って欲しい。 客層を見るとほとんどが男性のビジネスマン。もっと旅行客の姿もあるかと思っていたが、沖永良部島を訪れる観光客はそれほど多くないということだろうか。それほど観光地化されていない島でありながら、交通や宿泊施設に大きな不便はないので、暮らすような感覚で島を味わうにはいいデスティネーションだと思った。 |
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おきえらぶフローラルホテル(公式サイト) | |
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