ホテル グレイスリー 田町 Premiere Room |
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Hotel Gracery Tamachi |
2008.11.14(金)
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東京都港区 |
楽-2
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バスタブ<シャワーブース? | ホテルグレイスリー田町はもともと芝浦ワシントンホテルとして開業する予定だったが、ワシントンホテルのプレミアムブランドとなるホテルグレイスリーが展開されるに当たり、グレイスリーとして開業することになった。他に銀座と札幌のワシントンホテルがグレイスリーにリブランドしているが、新規オープンホテルとしては、ここが最初のグレイスリーということになる。開業日は2008年10月16日。まだ新しいうちに利用してみようと思い、早速予約した。
チェックインタイムは14時。到着したのは14時を少し過ぎたところだったが、特に混雑している様子はなく、すぐにチェックインできた。ロビーはこぢんまりしており、壁に作り付けの細長いソファがあるほか、イスが2つ置かれている。自動チェックアウト機が2台あるところがビジネスホテルらしい。 カウンターではワシントンカードの会員かどうか聞かれ、会員ではないと答えると、宿泊カードに氏名と住所と電話番号を書くように言われた。会員なら署名だけでよいのかもしれない。記入が済んだら、室料分を先払いするよう求められ、次いで朝食を取るかどうか尋ねられたが、とりあえずいらないということにした。一連の手続きをしている間には、別の係からオシボリが出された。 エレベータは2基。中にICカードキーの読み取り器が付いていて、ルームキーをかざさないと客室階のボタンを押せないようになっている。かざすと、自分が宿泊する階と、宿泊客ラウンジのある2階のランプが点滅するので、点滅している間にどちらかを押す仕組み。したがって、他の客室階には行けないようになっている。 今回予約したのはプレミアルーム。レギュラールームは2階から10階までにあるのに対し、プレミアルームは最上階にあたる11階のワンフロアにある。レギュラーフロアでは客室は01〜24番までだが、プレミアフロアは09〜25番になっている。 01〜08番があるはずの部分が削られているのだが、それは延床面積の関係で削ったのかもしれない。ただし、外壁だけは通常階と同じ位置にあって、外から見ると削れていることがよくわからないようになっている。そして、各フロアとも12番までが運河側で、14番からが玄関側で、13番はない。今回は運河側がアサインされたが、どちらかというと運河側のほうが眺めはいいように思われる。 部屋の広さは15平米。フロア図で見ると、パイプスペースがある部屋とない部屋が交互に並んでいて、パイプスペースがある部屋はトイレやシャワーブースが65cmほど部屋側に寄っているが、横幅が若干広くなっているので、いずれも面積は同じらしい。 今回はパイプスペースありの部屋で、エントランス付近は窮屈ではないが、居室はあれこれ詰め込んだという印象が強い。クローゼットはなく、壁にハンガー掛けを設置し、3本のハンガーが掛かっている。ハンガー掛けの下にはズボンプレッサーが用意されており、ご丁寧にカバーも掛かっている。 窓は2面。レギュラーフロアでは階によって窓が右と左に交互にあるが、この階のみ窓が2枚になっている。窓サイズは縦長で、幅は80、高さは235センチ。、窓は床からは45cmのところから上にあり、天井より20cm上までガラスになっている。天井高は230センチから260センチまでで、最高部はレギュラーフロアよりも10センチ高く取られている。窓には木製ブラインドとカーテンが掛かっており、カーテンはドレープとレースが縫いつけられて一体化したようなものなので、レースだけ閉めるということはできない。 窓にはハーフミラーのシールが貼られているが、シールの貼りが雑で、気泡が入っているのが気になった。眺めはさほどよくないが、湾岸の雰囲気は感じられ、遠くにインターコンチネンタル東京ベイも見える。また、建物のすぐ脇にはモノレールが通っているが、この階からだと窓に張り付いて下の方を覗き込むと見えるという程度だった。 そのモノレールの下には遊歩道が作られているが、まだ工事中の様子。ここはもともと芝浦工大の敷地を再開発したらしく、隣に芝浦工大の大学院棟と高層オフィス棟が建設中で、外観はほぼ出来ているが中はまだ工事中だ。 ベッドは窓に寄り添うように設置されており、サイズは140×193センチで高さは50センチ。マットレスの厚さは21センチあり、白いストライプのデュベカバー仕上げで、黒いスローケットとクッションを添えている。まくらはひとつ。 ベッドサイドには、電話機とケータイの充電口がある。電話機はモダンなデザインが目を引くが、電話機本体がベッドサイドのパネルに差し込まれているというのはかなり珍しい。だが、その差込口のサイズが電話機よりも微妙に小さく、すでに電話機は傷だらけだった。ケータイの充電コードは、fomaとauとsoftbank/movaに対応した3つ口型が設置されている。 窓のすぐ脇には32型の液晶テレビが設置されており、地デジに対応しているが、BSはデジタルではない。テレビ本体が壁に固定されているために、ベッドから見るにはいいが、デスクからは非常に見にくい。テレビの前にはフットマッサージャーが用意されているが、これはあまり気持ちよくないし、効き目が感じられなかった。 テレビの脇にはデスクユニットがあり、コンパクトな割には机上にあれこれ置いてあって雑然としている。ポータブルオーディオ用のスピーカーにはiPodのドックがあるが、旧式の大きなiPodには合わない。イヤホンジャック用のコードも付いている。また、15cmほどのピラミッド型のアロマ器があって、「アロマカードをお入れ下さい」と書いてあるが、アロマカードは見当たらなかった。 机の引き出しにはノートパソコンが入っているが、サイズが引き出しの大きさぎりぎりなので、無理に押し込んであるという印象。コード類が束ねられていないため、一回引き出すとコードが引っかかって引き出しが元に戻らなくなった。ノートパソコンは東芝のSatelliteK30。WindowsXPで、Office2007が入っており、盗難防止用ワイヤが付いている。 机の脇にはネスプレッソのマシンがあり、カートリッジは2つ用意されている。他にアップルティーと緑茶のティーバッグが各1つずつあり、ポットはティファール。下の冷蔵庫には、無料のミネラルウォーターが1本入っているだけで、他の飲み物は自動販売機でペットボトルが150円で販売されている。このように電気製品がいろいろある割には、机のコンセントは2口だけだし、他にもテレビの脇に1口、トイレの入口に1口、洗面台の脇に1口と、コンセント数は乏しい。イスはデスクのオフィスチェアのみで、ソファがないのは残念だった。 照明は、天井のダウンライト(ハロゲン)、壁のブランケット(電球)、洗面台の上のダウンライト(ハロゲン)、シャワーブース天井(蛍光灯)、入口(蛍光灯)、デスク(電球)、ベッドサイド(電球・調光可)があり、ハロゲンが効果的。一つ一つON、OFF可能なのも便利だった。 ランドリーサービスは、レギュラーが11:00出し、19:00仕上がり。オーバーナイトのランドリーもあり、23:30までに出すと07:00に仕上がる。料金は20%増しだが、オーバーナイトは土日は休みとなる。 無料貸し出し品のオンライン注文が出来るようになっているので、試しにポータブルDVDとソーイングセットを頼んでみた。しかし、16時くらいに頼んだが、持って来たのは18時くらい。あまりオンライン注文システムを使う人がいなくて、注文されていることに気付かなかったらしい。 ポータブルDVDには、小さなディスプレイが付いているが、かなり安っぽい感じ。「ホテルグレイスリーNo.1」というテプラが貼ってあるが、電源コードやリモコンは未開封だったので、これまで使った人はいないのかもしれない。しかし、テレビにつなぐビデオケーブルが入っていなかったので、後でフロントで尋ねたらすぐに出てきた。 バスルームはユニークに出来ている。最近流行のバスタブなしシャワーブースのみというタイプで、コンパクトに集約されている。シャワーブースの広さは110×80センチ。その周囲40センチの床はタイル張りだ。ベッドのすぐ脇がシャワーブースというレイアウトは、あまり落ち着かないように感じたが、それを軽減してくれるのはベッドとシャワーブースの間にあるカーテンだった。 ブース内にはハンドシャワーの他、グロエのレインシャワーも設けられているが、水流の質があまり心地よいものではなかった。ベイシンはシャワーブース前に設置されており、そのスペースに合わせて変わった形のものが採用されている。タオルは3サイズの他、ワッフル地のウォッシュクロスが用意されている。 トイレは入口脇に完全個室化されており、広さは80×145センチ。この室内で最も贅沢な空間である。部屋全体のサイズはデッドスペースを含めて480×300センチなので、実質は15平米に少々欠ける。そのうち、居室部分は225×300センチであった。 本来ならば、デスクスペースは居室部分に完全に含まれるべきであるが、ここはレイアウトの都合上、デスクの一部はホワイエ部分に突き出している。これは作業をしていて落ち着かないと感じさせる要因になりうる。デッドスペースがなく細長いタイプの方は、デスクがベッドとシャワーブースの間にあるので、落ち着き加減はそちらの方がいいのかもしれない。 2階にある宿泊客用のラウンジは、いつ行っても数人の利用客がいて、貸切状態になることはなかった。ラウンジ内にはコーヒーマシン、部屋と同じパソコンが3台、マッサージ機があるが、マッサージ機は人気があるらしく、いつも誰かが使用中だった。ラウンジの先にも客室があるが、その手前にはドアがあって、ルームキーがないと進入出来ないようになっている。そこまでしてセキュリティを重視する必要があるのか疑問に思った。 チェックイン時には不要と答えた朝食だが、物は試しと思い、フロントに電話で注文した。ジュースはオレンジ、グレープフルーツ、牛乳から選択。配達時間は7:00〜8:30まで15分刻みで選択できる。朝食代1,500円は先にフロントで払って欲しいと言われたので、後で支払いに寄った。 頼んだ朝食は7時ちょうどに運ばれて来た。コンソメスープ、コーヒー、ジュース、サンドイッチ2つ、フライドポテト、フルーツカクテル、ヨーグルトのようなものが載っていて、パンはウォールナッツ&ハニークリームチーズベーグルと、ロティサリーチキンサンドイッチ。ピクニックのお弁当とか、エコノミークラスの機内食のようなカジュアルでライトな雰囲気だが、サンドイッチは朝食べるにはヘビーな味だった。 このホテルの客室には、いろいろと工夫は見られるものの、所詮はビジネスユースのカジュアルホテルである。部屋でのんびり過ごすには窮屈だし、館内にも周辺にも心を豊かに彩るようなものはない。アクティブで都会的なビジネスマンが、サッと利用するのがよく似合う。 |
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ホテル グレイスリー 田町(公式サイト) | |
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