パレスリゾート白石蔵王 Standard Double Room |
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Palace Resort Shiroishi Zao |
2008.10.05(日)
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宮城県白石市 |
楽-2
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機内持ち込み制限品 | 大阪から仙台へ向かう最終便は満席だった。この日のうちに白石蔵王まで行かなければならず、その途中、仙台駅で人と会う約束もあって、結構タイトなスケジュールを組んでいた。この便が定刻どおりに運航してくれればいいのだが、到着が10分遅れたら乗り継ぎが間に合わない。タクシーを使えば白石蔵王には辿り着けても、仙台での約束はキャンセルせざるを得なくなる。何とか定刻に到着してくれるよう祈るしかなかった。
この時、公演用の支度だったため、衣装やら何やらで荷物が多かった。本来ならばカウンターで預けてから搭乗するが、到着地で回転台から引き渡されるのを待つ時間を節約したかった。出発カウンターでその旨を相談したら、満席にも関わらず荷物用に1席を確保してくれた。しかも出入り口に近い前方座席に。これは大変ありがたかった。お蔭で少々余裕ができたと思いながら、キャリーケースを引いて手荷物検査場へ向かった。 そこで検査に引っ掛かった。「何か刃物をお持ちではないですか?」と尋ねられたが、覚えがないので「ありません」と断言。しかし、検査係員に「このカバンの、この辺りにありませんか」と具体的に指摘され、はたと思い出した。そう言えば、スイスからの土産をもらってキャリーバックに入れてあった。中身は知らなかったが、もしかすると・・・指摘された場所を探すと土産の袋があり、中を見たら小さなアーミーナイフだった。 係員の目利きはお見事。拍手をしたいところだったが、故意に持ち込もうとして虚偽の申告をしたものと扱われ、機内持ち込み制限品に関する説教を聞かされる羽目になった。そんな積もりはなかっただけに、ちょっとゲンナリ。ナイフは改めて手荷物として預けるか破棄するかになると言われたが、事情を説明したら空港で預かってくれることになった。次に来る日程も決まっていたので、その際に受け取ることに。お土産が発端の、ちょっとしたハプニングだった。 飛行機は定刻に出発し、予定よりも若干早く到着した。これなら素直に手荷物を預けたとしても間に合ったが、こればっかりは着いて見なければわからない。慌てることなく仙台駅に向かい、約束も無事に済んだ。あとは最終の新幹線に乗り、白石蔵王を目指すだけ。そう思ったら、ちょっと疲れが出てきた。新幹線の乗車時間はわずかなので、ほぼ貸切の自由席に乗り込み、発車までの束の間、目を閉じて一日を振り返ったりしていた。 そこに二人の女性が乗り込んできた。車内はガラガラなのに、何の嫌がらせか、すぐ前の席に座った。そして勢いよくシートを倒すと、今度は携帯電話で先ほどまで騒いでいたという居酒屋に電話を掛け始めた。内容は、忘れた傘を預かっておいて欲しいというもの。それが終わると二人でまた大声のおしゃべりが始まった。せっかくの一人静かな時間は、こうして幕を閉じたのだった。 白石蔵王駅を降り立つと、強い雨が降っていた。ホテルは駅前だと聞いていたので、傘を使わず早足でホテルを目指したが、それでもしっかり濡れてしまった。アップライトピアノのあるロビーはすでに照明が消され、フロントだけにしょんぼりと明かりが灯り、係がひとり最後の客の到着を待っていた。ホテルの名前はパレスリゾートだが、リゾートホテルではない様子。どちらかというとブライダルが主力のコミュニティホテルである。 チェックインを済ませ向かった客室は5階。それがこのホテルの最上階に当たる。客室階は数年前に改装したのか、廊下などは比較的新しそうに見える。客室の扉はオートロックではなく、主電源はキーをスロットに差し込んでONにする方式。室内も廊下同様まだ新鮮な雰囲気が残っており、狭いながらも清潔な印象がある。 部屋のカテゴリーはスタンダードダブルとなっているが、実際にはシングル仕様でも精一杯で、ふたりには窮屈だろう。バゲージ台はなく、入口脇のオープンクローゼットには4本のハンガー。ベッドは140センチ幅で、5インチのマットレスを使っている。デスクユニットには21型ブラウン管テレビが載り、スツールが添えられている。電磁サーバと茶器の他、冷水ポットが用意されているのはありがたい。 LANは無料。照明は蛍光灯のシーリングに、デスクと入り口ブラケットがあり、十分に明るかった。バスルームは120×160のコンパクトなユニットで、カランはベイシンとバスタブ共用形式。最初に熱い湯がでる場合があるとの注意書きがあるが、実際には逆で、湯が出るまでにかなりの時間を要した。タオルは大小が1枚ずつ。タオル掛けがなく不便だった。 朝食は和洋の定食が980円で、前日までにフロントでの予約と支払いが必要。レストランも改装されてきれいだが、散らかったバーカウンターやカラオケの機材が雰囲気を壊してる。客は少なく男性ばかり。従業員もひとりきりで対応していた。洋食をチョイスしたが、まずフルーツとヨーグルトが運ばれ、次いでパンや卵、最後にコーヒーというコーススタイルでサービスされた。温かいスープが嬉しかった。 |
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パレスリゾート白石蔵王(公式サイト) | |
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