立川グランドホテル Large Twin Room |
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Tachikawa Grand Hotel |
2008.07.25(金)
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東京都立川市 |
哀-1
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無理矢理設けた広い部屋 | 立川グランドホテルは、立川駅北口から徒歩3分のところにある。開業は1987年9月と、立川にあるホテルの中では老舗の部類だ。横浜国際ホテル、新横浜国際ホテルとともに国際ホテルグループの経営だが、なぜ立川だけがグランドなのかは謎である。
3軒とも宿泊よりもブライダルに力を入れており、披露宴に最適な設備と雰囲気を兼ね備えている。そのためか、ロビーもなかなかインパクトのある華やかさだ。エントランスホールは円形の空間で、天井が低いものの、天然石がパターンを描く床と、暖色の木目を使った艶のある壁、そして華やかなシャンデリアが、個性ある雰囲気を醸している。 ホールを抜けるとロビーになっており、レザーのベンチシートや、邸宅のライブラリーを彷彿とさせるハイバックチェアが、ゆったりと配置されている。ロビーで一番存在感を示しているのは、宴会打合せコーナー。フロントはその脇に、小ぢんまりと佇んでいる格好だ。エレベータはロビー奥に3基あるが、うち2基が客室まで通じている。 今回利用したのは5階にあるラージツイン。このホテルで最も広い客室で、おそらくこの5階に1室しかないものと思われる。同じフロアには通常の客室のほか、小宴会場や宴会出席者向けの更衣室が設けられており、場合によっては宿泊客以外の人が数多く往来する。また、すぐ下の4階には宴会場があり、そこから洩れ聞こえる音がかなり気になった。 ラージツインの面積は31平米。6階以上では同じ位置に2室のシングルルームがあるので、シングル2倍分の広さだということになるが、このラージツインには窓がひとつしかない。もしここに2室のシングルを作ったら片方は窓なしになってしまうので、仕方なく広い部屋を設けたのだろう。 部屋に入ると、突き当たりまで廊下になっており、入口脇にはクローゼットがある。途中、バスルーム扉を通過して、左手にリビング、右手にベッドスペースを設置した。リビングは狭く、4人がテーブルを囲めるようレザー張りアームチェアを置いて精一杯という広さ。このリビングセットは、改装前から使われているものだと思われる。なかなか立派な家具だが、現在のインテリアとはデザインも色もマッチしない。 脇には眺めの悪い窓があり、その前に冷蔵庫キャビネットを置いている。冷蔵庫にはいくつかの飲み物が用意され、ミネラルウォーター150円、ソフトドリンク120円、ビール250円と手頃。テレビはリビングからもベッドからも見える位置に、専用の台に載せて置かれており、23インチと小さめだ。 ベッドは120センチ幅が2台並んでおり、ワッフル地のコンフォーターケースが珍しい。これは都度替えせず、コンフォーターケースの下にシーツを敷いてセットしている。ベッドの前にはふたつめのクローゼットとデスクが並んでいるが、そのいずれもがとても小さい。デスクは両サイドを壁で囲われているので、書類を広げての作業には苦労する。 このクローゼットとデスクの背面が入口から延びる廊下の壁になっており、店先のシャッターを思わせるギザギザのパネルを張って、そこにハロゲンの照明を当てることで陰影による効果を生み出している。パネルの両サイドには蛍光灯の間接照明を埋め込み、単なる仕切りではなく、インテリアのアクセントと位置づけているようだが、あまり存在価値は感じられない。ベッドの上部にも蛍光灯間接照明を設置し、自然光の入らないベッドルームの明るさを保っている。ナイトパネルにあるBGMから流れる音楽が、スーパーマーケットのようなライトフュージョンというのも面白い。 バスルームは140×180センチサイズのユニットで、壁などはリニューアルされて清潔な印象。シャンプー類は壁掛けディスペンサー式で、タオルは大小2枚ずつを備える。シャワーの水圧はまあまあだが、バスタブの底が床より10センチほど高くなっているので、背の高い人だと天井に当たってしまうかもしれない。居室の天井高も240センチと低めだ。また、部屋の広さも30平米超あるようには感じられず、せいぜい25平米程度の印象だった。レイアウトや内装も、狭さを感じさせる要因になっているものと思われる。 朝食は1階「アロマティックカフェ」で無料で提供されるが、最上階「オーク」の朝食ブッフェは1,050円の追加で利用可能だという。しかしちょっと疑問に思うことがあった。「オーク」での朝食ブッフェは宿泊客限定で、外来客が利用することは出来ないらしい。なのに、宿泊客が必ずもらえる朝食券には「オーク」での朝食ブッフェ1,575円のところ1,050円で提供と書かれていた。 この1,575円というのは、いったい何を意味しているのか。実体のない値段設定なのだろうか。一方、「アロマティックカフェ」での朝食は、外来客も735円で利用できる。すなわち、もらった朝食券の価値は735円分だと考えられるわけだ。それなら、「オーク」の朝食も1,785円のところ1,050円などとした方が、利用客が増えるような気がする。 それにしても、「アロマティックカフェ」の朝食は、歴史に残るショボさだった。入口で朝食券を差し出すと、「お飲み物を取ってお待ち下さい」と言われた。飲み物を取ったら席に案内してくれるのかと思ったが、それは好きな席に座っていいという意味だったようだ。 やがて運ばれてきたのは、パン2枚、一切れのハムとスクランブルエッグ、ヨーグルト、サラダがワンプレートに盛られたものだった。それぞれはオカズというよりサンドイッチの具材的な感じ。ボリュームも味にも驚かされた。タダより高いものはないということか。 昼食にはホテルの近所にある「ラ・フランス」でランチステーキセット1,900円を。雑居ビルにある小さな店で、店主のオヤジさんが一人で切り盛りしている。ビシソワーズ、サラダ、さわやかなトマトソースが掛かったステーキ、デザートにはミルフィーユ、コーヒーがセットになっている。サービスも家庭的だが、なんとなくホッとする雰囲気が気に入っている。 |
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立川グランドホテル(公式サイト) | |
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