合宿 |
2007.11.11(日)
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ホテルヴィレッジ Suite | |
Hotel Village |
楽-3
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我が門下生を従え、草津への合宿旅行に出掛けた。宿は後援会のメンバーが会員権を持っていることで提供してくれたホテルヴィレッジ。ホテルが東京駅から運行するバスが往復で3,000円と手頃なので、それを利用して行くことになった。
東京駅近くの駐車場に午前8時半に集合することになっており、オフィスへの道のりを急ぐビジネスマンに混じり、遠足気分のうかれた足取りで集合場所に到着。そこには他にもいくつかの宿直行バスが待機しており、どのバスも老夫婦と女性グループばかりを乗せている。係が名前をチェックし、指定された座席に着くのだが、バスはほぼ満席状態の人気ぶりだ。 係が全員の乗車を確認していると、後部の座席をアサインされた女性グループが文句を付けた。「私たちは中年なんだから、こんな席では疲れるのよ」というのが言い分。その声に振り返って見るとと、中年というよりは老人。中年を自称するだけあって、元気で逞しいではないか。係も慣れたものである。適当にあしらって、予定通りの配置のまま、バスは順調に出発した。 途中、渋滞もなくスムーズに運行したが、さすがに4時間以上のバスの旅は疲れる。これでは、せっかく草津で疲れを癒しても、また帰りのバスで同じ疲れを背負い込むだけではないかとゾッとした。紅葉の名残りを見せる吾妻渓谷を通り、それでも予定より早い時間に到着。天気はいいが、気温は低かった。 ホテルヴィレッジには、いくつかの宿泊棟があるが、今回はシャトーと呼ばれる会員用の棟を用意してもらっていた。シャトーのフロントにはふたつのデスクがあり、椅子に座ってチェックイン手続きが行なわれる。ロビーの雰囲気も、他の棟に比べると心持ち立派に見える。サービスはフレンドリーで明るいタッチだ。通常のチェックインタイムは15時なので、手続きだけするようになるかと思っていたが、13時を少し回っただけの時間でもルームキーが渡された。 客室へは2基のエレベータを利用する。各フロアには8室しかなく全体でも96室と客室数としては少ないのだが、各部屋の定員が多いので、2基のエレベータでは待ち時間が長く感じられ、しかも各階によく停止する。今回は11階がアサインされた。低層階では周辺の森が主な眺めだが、高層階になるとより遠くの山並みまでよく見える。 部屋に入るとまずは踏み込みになっており、室内へは靴をぬいで上がる。シャトーの客室はいずれも60平米弱のスイート仕様だが、洋室だけで構成されるタイプと、和洋室に大別される。今回は複数の客室を利用したので、両方のタイプを見ることができたが、いずれもリビングスペースが広く取られており、グループ利用には便利に出来ている。室内用スリッパはなく、玄関に用意されたスリッパは館内に出掛ける際に利用するもの。また、客室内にいわゆるエアコンはなく、床暖房で温度を保っているようだ。 そして、一番目をひくのはバスルーム。大理石張りの浴室には、大型のジャクージ付きバスタブが備わり、パノラミックな景観の望める大きな窓が設置されている。洗い場付きなので、小さな子供がいる時にも便利。だが、部屋のバスルームは温泉ではない。草津まで来て白湯では味気ない。ヴィレッジ全体では5箇所の温泉浴場があり、すべて源泉掛け流しだという。それぞれの浴場をハシゴして、趣きや泉質の違いを実感するのもいい。個人的にはシャトーの下にある小さな浴場が、一番湯ざわりに特徴があり、体に沁みるという感覚が気に入った。 我が門下たちは「テルメテルメ」という施設が気に入ったようで、長時間入り浸っていた。内部にはドイツ式の温浴施設の他、本格的スイミングプールやクアゾーンがあり、年齢を問わずリラックスして過ごせるようになっている。プールにはウォータースライダーもあって、これがまた単純ながら意外とスリリング。一度やると、クセになる。プールには気泡や打たせ水などの装置も備わっているのだが、それらはすべて停止していた。全体的に閑散としているのだが、アクアエクササイズだけは女性に大人気のようだった。 門下の男子たちは、泳いだら小腹が空いたとかで、「ウェルネスカフェ」のカレーバイキングを。1,350円でカレー、サラダ、ドリンクバーが好きなだけ楽しめるのだが、普通は元を取るのは不可能かと思われる貧相な品揃え。引率者としてドリンクバーだけ注文したが、420円も取って紙コップひとつとはバカにしている。 夕食は「パティオ」で3,780円のディナーブッフェを。広い店内に、様々な料理が並び、それなりに目でも楽しめる雰囲気になっている。特に人気があるのが、刺身、ズワイガニ、ステーキだが、ステーキは焼きたてが運ばれてきた時に限る。時間が経つと冷めてゴムのようだ。キャベツや刺身こんにゃくなど、県産の味覚も並ぶし、最後にはコーヒーも含まれており、値段なりの価値は十分に感じられる内容だった。 それにしても、男子はよく食べる。さっきカレーをたらふく食べたばかりなのに、店ごと食べ尽くす気かと思うほどの食べっぷりは、見ているだけで面白い。翌朝も同じ「パティオ」でのブッフェ。和洋揃うが、圧倒的に和の方が充実しているので、洋を希望するなら「ホリホック」を利用する方がいいらしい。朝食ではトマトの濃い味が印象的だった。 夜に一雨あったのだが、朝にはまた晴れていた。バルコニーから外を見ると、見渡す限りの森の向うに虹が掛かっていた。前の日には土色だった山肌が、うっすらと白くなっている。とりわけ白根山が一夜のうちに冠雪し、景観が一変した。 |
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