ハーバーは見えないけどハーバービューホテル
2007.05.15(火)
沖縄ハーバービューホテル Standard Twin Room
Okinawa Harborview Hotel
楽-2

正面玄関奥のシーサー 長い間、那覇での滞在先は1箇所に決めていた。リージェント沖縄、パレスオンザヒル沖縄、そしてザ・ナハテラスと、その名は時代と共に変化しても、丘の上でいつでも上質な時を刻み続けてきたそのホテル以外考えられなかった。今もその気持ちに変わりはないが、那覇には他にも多数のホテルがある。これからも新しいホテルがオープンしたり、既存のものは改装などを通じてリフレッシュを図ろうとしており、それらの雰囲気を想像だけではなく実際に確かめてみたくなった。

手始めに、沖縄で比較的古くから親しまれているハーバービューホテルとグランドキャッスルを候補にあげてみた。それぞれ全日空、日本航空と密接な関係にあり、両者ともに那覇の迎賓館的な存在であるという自負がある様子。確かに那覇の企業関係の催しなどは、宴会場も充実しているこのどちらかのホテルで行なわれることが多い。以前は海に近いところに東急ホテルがあったが閉館してしまったし、都ホテルやオリオンよりはワンランク上という感じがあり、那覇を代表する都市型ホテルであることは確かだ。

テラスのホテルカーであるメルセデスでハーバービューホテルまで送ってもらった。ホテルの前には、樹齢200年だという見事なガジュマルが立っている。正面玄関では、若い女性と中年男性のスタッフに出迎えられた。ドアマンだけはホテルマンらしいコスチュームだが、女性は動きやすいパンツ姿で、男性はクールビズでお馴染みになった「かりゆしシャツ」姿だ

いかにも沖縄らしくていいが、問題は客との見分けがつきにくいこと。このホテルは地元のビジネスマンも食事や打合せなどで利用しているが、その人たちも概ね「かりゆしスタイル」なのだ。ホテルマンだと思ってうっかり声を掛けたら、どこぞの社長さんだったなんてことにならないよう注意が必要である

それよりも旅行客の服装はとても恥ずかしい。沖縄に来たらだらしない格好をするのがいいとでも思っているのか、男たちはきたならしいスネや素足をさらして歩いている。ブセナでもみっともないと感じたが、ここは更に上をいっている。ここはシティホテルだ。最低限の服装マナーは守って欲しい。

ロビーは比較的最近改装されたらしく、ややモダンな雰囲気。玄関を入ると沖縄のシンボル「シーサー」がディスプレイされており、その奥がすぐロビーラウンジになっている。フロント係は明るくフレンドリー。手続きはスムーズで、ベルアテンダントが客室まで案内してくれた。

今回の客室はスタンダードツインのシングルユース。25平米の標準的なタイプで、オーソドックスなレイアウトになっている。禁煙室なのでタバコのにおいはしないが、古いせいか、様々なにおいが入り混じり、複雑なアロマを漂わせていた。ベッドは115センチ幅で、カバーと一体型の寝具を使っており、マットレスも古いタイプ。シーツの糊が合わないのか、はたまたダニでもいるのか、翌朝には体中がかゆくなって参った。

窓際にはシッティングスペースがあり、窓は開けられる構造ながら、通常時は施錠されている。この客室からはガーデンとプールを望む。しかし、館内いずれの客室からも海を見ることはできない。なのにハーバービューホテルとはコリャ如何にと思い、フロント脇の観光案内コーナーで尋ねてみた。説明によれば、かつてこの場所には以前米国市民高級社交クラブ「ハーバービュークラブ」が建っており、当時は那覇港が眺められたことに由来するらしい。

バスルームは約3平米で、全日空ホテルズらしいデザイン。バスタブは長さが160センチあるが、照明がベイシンのみなので、カーテンを引くと暗い。アメニティは壁掛けディスペンサーで、タオルは3サイズが2枚ずつ用意されている。

南国風の木々に囲まれたガーデン内には屋外プールがあり、宿泊客は無料で利用できるが、併設されたロッカールームはコイン式で100円掛かる。ロッカールームにはシャワーもあるが、ソープやシャンプーはない。ロッカールームからプールサイドまでは、飛び石を敷いたガーデンを抜けていくが、ここを裸足で歩くと、時折小粒の砂利があったりして痛いので、サンダルを持参した方がいいかもしれない。プールは比較的小さく、深さは100センチ。プールサイドは沖縄らしい雰囲気があるが、蚊が非常に多いので注意が必要。

夕食は古い友人と共に地階のガーデンレストラン「プランタン」でディナーブッフェを楽しんだ。地階だが、ガーデンに面しており、ライトアップされた植物が見える。通常は3,600円(週末は300円増)だが、宿泊客優待で3,000円。料理のアイテムが少ないように感じたが、目の前で焼いてくれるステーキが食べ放題というのが一番美味しく感じ、そればかりをおかわりした。スタッフは経験の浅いアルバイトばかりで、サービス面では不足を感じた。

 

オーソドックスなスタンダードルーム ベッドは115センチ幅 デスク周辺

寝心地はあまりよくない 窓際のシッティングスペース 窓からの眺め

ベイシン 色つきのバスタブ 樹齢200年といわれるガジュマルとホテル外観

プールからホテルを見上げる 静かな屋外プール ガーデン内の散策路

夕暮れのプールサイド フロント フロント前

 
沖縄ハーバービューホテル


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