ギンザカジュアル |
2006.10.28(土)
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銀座ワシントンホテル Executive Twin Room | |
Ginza Washington Hotel |
楽-2
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これまで比較的ホテルが少なかった銀座に、新しくワシントンホテルがオープンした。かつて、銀座周辺のホテルと言えば、西洋銀座、東武ホテル、日航ホテルあたりが主だったが、昨年は銀座のはずれに三井ガーデンホテルが開業している。近隣の汐留地区、日比谷地区と合わせて考えると、最も目の離せないホットなエリアだ。
銀座通りにも近く、銀座東武ホテルとは睨みをきかせられる距離にできたワシントンホテルは、銀座の街に相応しく、これまでのチェーンイメージから一歩前進した、グレード感のある造りをしている。規模を抑え、都会のカジュアルなプチホテル的な雰囲気も併せ持ち、これまでのワシントンホテルでは提供していなかった新しいサービスにも挑戦している。 エントランスは小さい。脇にある地階のレストランのエントランスとさほど変わらない大きさだ。その地階の店はフカヒレ料理で有名な店で、その他1階にはニコンプラザやインテリアショップが入居している。ホテルのエントランスホールには、開業祝で贈られた胡蝶蘭の鉢植えが並び華やかに見えるが、これが枯れてしまった後は、いささか殺風景になるかもしれない。3階のロビーへと通じるエレベータは2基。これが客室階へと向かうエレベータと共通なので、なかなか来なかった。 フロントは混雑していた。客が多いというよりも、開業間もないため、通常よりもかなり多くのスタッフを投入していて、狭いフロントがスタッフで混雑しているという状況だった。フロントに行こうとすると、カウンター前で構えていた係が近寄ってきて、「ワシントンカードはお持ちでしょうか」と尋ねてきた。ワシントンホテルに泊まる機会は、さほど多くないので、あいにく持っていない。「ありません」と答えると、「あちらでカードに記入してお待ち下さい」といわれた。 ロビーの隅の小さなテーブルには、レジストレーションカードとボールペンが置いてあり、そこで記入するようになっているが、テーブルが低く、腰をかがめないと記入ができず不親切に感じた。病院で入院手続きをしているような変な感覚になりながら、書き終えたレジカードを持ってフロントに進んだ。その後、隣に来た女性の客は、カウンターに立ってからレジカードを書いている。彼女もワシントンカードホルダーではない様子。なんだ、ここで書いてもいいんじゃん。つまらないママゴトに付き合ったような気分になった。 手続きは終わったが、今度は部屋がまだ仕上がっていないとかで、しばらく待たされることになった。ロビーの一角には、宿泊客が自由に使えるラウンジがある。ラウンジといっても、決して立派なものではない。パーテーションで仕切られたコーナーに、16席のソファやイスが置かれ、セルフサービスでコーヒーと冷水が飲めるようになっているだけ。その奥には自動販売機とインターネットアクセスも可能なパソコンを備えたコーナーがある。利用するに当たり、特にチェックされることもないので、宿泊客以外でも使えてしまうのではないかと思われる造りだ。 客室へのエレベータは3基。地上とを結ぶ2基に、ロビーと客室階だけを往復する1基が加わる。客室に向かう場合は、エレベータ内のセンサーにICチップ搭載のルームキーをかざし、認証してから目的階のボタンを押す仕組みだ。セキュリティ面では有効かもしれないが、正直面倒くさいので、ルームキーをかざすだけで目的階へ向かうようにして欲しい。 客室階は、レギュラー、レディース、エグゼクティブの3つのカテゴリーに分かれている。今回利用したのは、エグゼクティブフロアの23.2平米のツインルーム。部屋は想像していたよりもデザイン的な工夫が随所に見られて面白い。だが、清掃はいい加減で、ゴミが落ちていたり、ガラス部に手垢が残っていたりする。 入口付近はタイル風の床で、居室部分は淡い色のカーペット。110センチ幅のベッドはハリウッドツインスタイルに並んでいる。マットレスはフランスベッド製で、デュベはロゴの入った白いデュベカバーで包まれているが、これは都度替えせずに、シーツを一枚挟んで使いまわしている。そのため著しくシワくちゃで、一部には染みがあった。ベッドスローも同様にシワだらけだった。 窓際にはフットマッサージ機能付きマッサージチェアが用意されているが、それほど効き目が感じられず、ありがたみが薄かった。この部屋の窓は横に細長く、列車の窓を思わせる。景色には恵まれないが、思っていたほど悪くもなかった。 デスクは横幅のあるカウンタータイプで、オフィスチェアを添えている。上にはスタンドと地デジ対応26インチ液晶テレビが載り、壁に掛かる棚にはポット、マグカップ、緑茶・アップルティーがディスプレイされたように置いてある。デスク下の冷蔵庫は空だ。また、片隅にアロマ拡散器があるのだが、肝心なアロマの素が用意されていないので、まったく役に立たなかった。テレビの下のワゴンには、引き出し、パソコンとキーボード、プリンタが用意してあり、テレビがパソコンのディスプレイも兼ねている。 照明は、ビジネスホテルに多く見られるシーリングを設けず、フロアスタンドや窓際の間接照明、ハロゲンの読書灯などで、ムードを演出した。バスルームは3.2平米のユニットバスで、クラスの割りにはアメニティもよく揃えている。タオルは3サイズの他にウォッシュクロスも備え、一番小さなタオルはハンカチのように小ぶりで、かわいらしい刺繍が施されている。 今回はエグゼクティブフロアに滞在したが、マッサージチェアやパソコンの存在程度の差で、2,000円の料金加算は見合わないように感じた。これなら、レギュラーフロアで十分。また、長い時間ホテルで過ごすには窮屈で退屈だが、銀座を満喫する拠点としてはリーズナブルでいいと思う。サービスに多くを望まず、さっぱりとカジュアルに使う。そんなホテルだ。 |
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銀座ワシントンホテル |
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