爽快屋上温泉
2006.07.24(月)
ホテルニュータナカ Single Room
Hotel New Tanaka
楽-3

客室からの夜景 山口を訪れたのは、これが生まれて初めてのことだった。歴史ある街は、そこかしこに昔の面影を残し、川や森のある風景と暮らしとが溶け合っていた。県庁などのある中心部には、知性すら漂う感がある。ゆっくりと散策したい思いに駆られたが、あいにくスケジュールが許さなかった。

公演は山口県庁内で行われたが、宿泊は湯田温泉のホテルニュータナカが用意された。湯田温泉は、温泉宿ばかりが集まってできた観光地という雰囲気ではなく、人々が生活する普通の街に温泉宿が点在しているという感じだった。ホテルに到着したのは午後11時を回っていたので、周囲の様子はよくわからなかったが、すぐ近くに足湯を無料で楽しめるスポットもあり、温泉地らしい演出があるようだ。

用意された部屋は最もスタンダードなシングルルームで、13.3平米の面積らしい。120センチ幅のベッド、デスクユニット、テレビの載った冷蔵庫という設えは、前夜を過ごしたヴィアイン下関と大差ないが、それでもひとつひとつが立派に感じられた。デスクのイスには背もたれが付いているし、やっぱりカーテンがあるだけでも、雰囲気はぐっと落ち着く。だが、部屋の古臭さは、こちらが一枚上手だ。

バスルームは約2平米のユニットバスで、タオルは大小1枚ずつ。シャワーカーテンがカビだらけなのが気になった。だが、部屋のバスルームを使わなくても、屋上には気持ちのいい温泉露天風呂があって、16:00〜24:00、6:00〜9:00に宿泊者は無料で利用できる。浴槽は石造りの完全な露天で、洗い場も清潔だ。アルカリ性単純泉らしいが、肌がつるつるになる。

ロビーには植物が多く、明るい雰囲気。ソファが多く用意されてくつろげるし、ユニークな美術品も数多く展示されている。また、ホテルニュータナカの宿泊客は、日帰り温泉「湯楽里(ゆらり)」も無料で利用でき、ゆかたとぞうりで出かけてもいいとのこと。ちょっとした湯治気分が味わえそうだ。

 
13平米のシングルルーム デスクユニット 2平米のバスルーム

正面玄関を入ったところ フロントカウンター前 ロビーのソファコーナー

 
ホテルニュータナカ


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