不眠の理由
2006.02.17(金)
新潟東急イン Single Room
Niigata Tokyu Inn
哀-1

110センチ幅ベッドのシングルルーム 新潟は雪だった。コンサートを終え、ホテルにチェックインしたのは21時半。新潟駅前の便利な立地にに建つ東急インは、いつもビジネスマンや旅行客で混雑しているらしい。この日も夜遅い時間にもかかわらず、2階のフロントにはチェックインする客が絶えず、初老の男性がテキパキと対応していた。ロビーは広くないが、大理石造りで小奇麗な印象。売店はなく、コインPC2台と、無料で使える血圧計が設置されている。なぜ血圧計なのかは謎だ。

部屋は主催者が用意してくれたシングルルーム。禁煙希望も伝わっておらず、ややタバコ臭い部屋になった。ひとりで行動する時は、追加料金を払って広い部屋にするなり、グレードの高いホテルに変更したりもできるが、共演者たちと一緒の場合は、ひとりだけ目だった行動をすることは控えるようにしている。へとへとに疲れている時、13.7平米の喫煙シングルに宿泊するというのは正直しんどいが、それは他の共演者も同じこと。我慢しよう。

だが、心配していたよりは快適に過ごすことができた。まず、室内が清潔なのが何より有り難い。冷蔵庫には幾つかの飲み物が用意され、ソフトドリンクは150円と手頃。廊下にも充実した品揃えの自動販売機コーナーがある。ベッドは、全室セミダブル以上となっているが、シングルルームは110センチ幅だ。110センチ幅のベッドをセミダブルと呼べるかどうかは微妙なところ。100センチ幅ならシングルサイズだし、120センチ幅ならセミダブルサイズだが、その中間だとどうなのだろう。

バスルームは1.8平米。これ以上狭く造ることは困難ではないかというミニミニサイズだ。アメニティは最低限で、タオルも大小1枚ずつだけ。クローゼットはオープン棚スタイルで、あまり収納力はない。コンサートツアーのように衣装が多い時は、掛ける場所が少ないと困ってしまう。バスルームのシャワーカーテンのレールに吊るそうかと思ったが、もし重さで破損するといけないので、仕方なく床に楽譜を広げて敷きつめ、そこに衣装を並べた。

夜。疲れているのになかなか眠れなかった。狭い部屋は苦手ではないのに、どうしてだろう。寝具も眠れないほどに不快なわけでないし、タバコの臭いも我慢できるのに、どうしても落ち着かない。コンサートが終わった夜は、このように不眠に悩まされることが多い。どんなに慣れた内容の公演であっても、一度本番モードのテンションになると、終演後にもその余熱がしばらく残る。更に、うまくいかなかった点や、次への課題などを、その日のうちに考え抜かないと気がすまない性格なので、ひとりになると考え込んでしまうのが常だ。それが眠りを妨げている。

でも、今夜眠れないのは、それだけが原因ではない。すでに電気を消して真っ暗な室内を静かに見回した結果、新たな苦手要素を発見した。どうやら、窓が小さな部屋というのが好きでないらしい。そうか、そういうことか。これからはなるべく窓の大きな部屋を選ぶことにしよう。

 
小さい窓と平板な照明・・・苦手だ・・・ ぎゅっと集約されたデスクユニット ミニマムなバスルーム
 
新潟東急イン


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