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2005.11.16.(水)

高崎ビューホテル Executive Single Room
Takasaki View Hotel
喜-1 浮世
窓からの眺め
高崎ビューホテルがある高崎市柳川町は、かつて料亭が立ち並ぶ賑やかな地区だったらしい。高崎ビューホテルは料亭「浮世」の跡地に建ち、当時は近くに置屋もあって、多くの芸者が活躍する華やかな時代もあったという。その名残りだろうか、高崎ビューホテルには立派な日本料理店があって、屋上庭園や座敷が備わっている。高崎駅から離れているので、アクセスにはやや不便さを感じるが、地域の主要なコンベンションの会場にもなるなど、それなりのプレステージがあり、サービスレベルも安定している。

周辺を歩いてみると、古い八百屋や寺などに混じって、多くのスナックが軒を連ねている。高崎城址の公園が程近く、散歩には打ってつけだったが、コンビニエンスストアすら見当たらない。ちょっと飲み物でもという時は、あちこちに点在する自動販売機が便利だった。

フロントは小ぢんまりとしており、客室へのエレベータは2基。今回利用したのは、客室としては最上階にある広めのシングルルームだった。このタイプは各フロアに1室しかないようだ。エレベータホールに近く、自動販売機の目の前の部屋で、スモーキングルームだったが、タバコの臭いは気にならなかった。

リビングスペースには、イスを3つ並べてロングベンチのように配置。デスクには17インチの液晶テレビが載っているが、このサイズだとベッドから見るには小さすぎる。デスクに添えられたイスは、交換されたばかりなのか、真新しかった。ベッドは140センチ幅で、窓の方に足を向けた配置。毛布の上に羽毛布団を掛けるというユニークなセットアップだった。

窓は一面しかないが、遠くに高崎観音や山々を望み、視界は開けている。窓を開閉することも可能だが、この季節はてんとう虫が大量に発生しており、ちょっと開けば部屋に飛び込んできて、ブンブンと忙しなく飛び回る。照明は天井の蛍光灯のシーリングが非常に明るいが、それを消してしまうとデスクスタンドとナイトランプだけなので、やや薄暗く感じた。

バスルームは140×180センチのタイル張りユニット。給水設備の調子が悪かったのか、水圧が異常に低いだけでなく、時折り砂が出てきた。アメニティは浅草ビューホテルと共通。タオル類が黄色いのもビューホテルらしい。

1階にあるイタリアンカフェ「ノーヴァ」は20時で閉店と気が早い。朝食もその店で提供しているが、1,365円で和洋のセットメニューを選択でき、今時珍しくしっかりとテーブルサービスをしてくれる。コーヒー、紅茶のみ、セルフサービス。

スカイレストランラウンジ「ポム・ドール」では、コース半額のフェアを開催していた。タスマニア産サーモンのカルパッチョ、フォアグラのフラン、コンソメロワイヤル、オマールのムースリーヌと鯛のポワレ、白ワインのグラニテ、鴨のナッツ風味、デセール盛り合わせ、チェリージュビレ、コーヒーと、品数も多く満足度は高かった。ピアノの生演奏や、サービスパフォーマンスなど、昔風の演出だが、店は賑わっており、正統派サービスの安心感が心地よかった。

入口から室内奥を見る ベッドは140センチ幅

ベッドからデスク方向を見る バスルーム

[高崎ビューホテル]

Y.K.