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2004.11.25.(木)

スイスホテル南海大阪 Sky View Superior Twin
Swissotel Nankai Osaka
楽-3 ナニワの外資系
6階メインエントランス
南海難波駅の上に聳えるスイスホテル南海大阪は、開業から15年近くが経っても、その外観は斬新で近未来的な印象を与える。駅直結の利便性に加え、低層階のショッピングアーケードと高島屋が繋がっているなど、エキサイティングな周辺環境が、ホテルライフを一層華やかに演出してくれる。2003年9月1日より、ラッフルズインターナショナルの一員として、日本で初めてのスイスホテルブランドとなり、その輝きに更に磨きを掛けた。サウスタワーという名称も捨てがたかったが、ミナミに出現した本格的外資系ホテルブランドは、大阪人の自慢となるに違いない。だが、この綴りでスイスホテルと読むのは不思議だ。どう読んでもスイソテルだと思うのだが。

この日は地下鉄御堂筋線なんば駅からアクセスした。地下街からエスカレータを上がり、ホテルのサブエントランスから低層階用エレベータでフロントのある6階に向かう。だが、6階に降りたところでフロントを探すのに少し迷ってしまった。フロントカウンターは高層階用エレベータホールを抜けた先にあり、今来たルートからだと目立たない位置にある。正面玄関車寄せから入れば真横に位置しているのでわかりやすいが、実際は駅からアクセスするゲストの方が多いだろうから、低層階エレベータホール前にもベルアテンダントを配置して欲しい。

フロントのサービスは外資系らしい実にスマートなものだった。宿泊内容の確認をし、レジストレーションカードにサインをするだけ。あっという間に終了した。客室まで案内してくれたベルガールも明るく感じがよかった。今回アサインされたのは、28階のスーペリアツイン。高層階はスカイビューフロアと呼ばれ、その名の通り見事な眺めが魅力だ。

スーペリアルームは約32平米で、横に広い形をしており、2面の窓を持っているが、一方の窓はとても細い。真っ白いベッドリネンが清潔感をもたらす120センチ幅のベッドは、窓に足を向けて配置され、ベッドと窓の間にシッティングスペースと、ドレッサー兼ライティングデスクを据えた。アームチェアに挟まれたデスクは大理石の天板で、すぐそばに置かれたスタンドからの光をやわらかく反射して輝く。デスクは仕事をするには狭く、データジャックがあってもコンセントが少ないなど、古いホテルらしい弱点も露呈している。

テレビはチェストの上に載り、冷蔵庫を収納したキャビネットも立派な置き家具だ。クローゼットの扉は全面ミラー張りになっている。室内はクオリティの高い内装にもかかわらず、今ひとつパッとしないのは、壁から天井まで、全体が同じ色にデザインされているからかもしれない。真鍮や石などを多用し、スッキリした中にも高級感のある備品とバランスを取るには、天井の意匠にももう少し工夫が欲しかった。また、チェックイン時から入り口の電球が切れていたり、ホテルディレクトリーの日本語ページがそっくり抜けているなど、仕上げチェックの甘さも感じられた。

バスルームは白いタイル仕上げで、ベーシックな造りながら清潔感がある。シャワーカーテンは薄い。ベイシンはバスルームの外に設置し、カーペット敷き。スツールを添え、蛍光灯の照明も明るいので、ドレッサーとしても使える。アメニティは中国製のオリジナルだが、シルバーのパッケージデザインがかっこいい。タオルはバスタオルが4枚、あとは2枚ずつ用意されるが、バスローブはない。ルームサービスは24時間営業だが、デリバリーチャージが200円加算されるので、コーヒーを1杯頼むと1,297円になる。フィットネスセンターの宿泊客利用はなんと6,000円だ。

朝食は日本料理店に出かけた。丁寧な料理が揃い味はよかったが、黒服は無愛想だし、着物の女性はバタバタと歩いてはしたない。朝の雰囲気がぶち壊しだった。ロビー周辺も改装されて、いい雰囲気になった。吹き抜けのシャンデリアの下にもソファが並び、自由に利用できるのだが、ロビーラウンジのスタッフがメニューを持って注文を受けに来るという熱心さは、外資系の積極性か、大阪人の商魂か。ロビーラウンジでは個性的なプレイヤーによる生演奏が楽しめる。

スーペリアルーム全景 真っ白なベッドリネンが清潔感を生む

冷蔵庫を収めたキャビネットとテレビを載せたチェスト バスルーム

アウトベイシン 銀のパッケージが印象的なアメニティ

かっこいい外観 ロビー

[スイスホテル南海大阪]

Y.K.